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反日種族主義

はんにちしゅぞくしゅぎ

反日種族主義とは、韓国の経済史学者である李栄薫を筆頭とした落星台経済研究所の面々による著書。
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概要編集

大韓民国の経済史学者である李栄薫教授を筆頭とした、韓国朝鮮半島の経済史を主にした研究をしている『落星垈経済研究所』のメンバー(金洛年、金容三、朱益鐘、鄭安基、李宇衍)によるノンフィクション書籍である。

韓国では2019年7月10日に「大韓民国危機の根源(대한민국 위기의 근원)」という副題で未来社(미래사)から出版された。

李栄薫教授は、本のタイトルを民族主義ではなく種族主義にした理由について、以下のように説明している。


西洋で発生した民族主義は中性的な普遍主義を超えて地方の言語や文化に基づいている。自由人、自由な個人の新しい共同体意識がまさに民族主義である

韓国の民族主義は、それ自体が一つの人格を持つ集団であり、権力であり身分である。そのため、民族主義とは言えない。種族主義と見るのが正しい


内容は主に日本の朝鮮統治時代における「徴用工などの強制動員問題」「慰安婦問題」「独島(竹島)問題」を扱ったものとなっており、それらに対する戦後の韓国・韓国人の反日的な通念を真っ向から否定したものとなっている。

その衝撃的な内容は韓国国内で大変な話題となり、10万部を突破する売り上げを記録しベストセラーとなった。

それに伴って、日本でも同年11月15日に文藝春秋から『反日種族主義 日韓危機の根源』のタイトルで日本語翻訳版が出版され40万部を突破する売り上げとなり、産経新聞のソウル駐在特別記者である黒田勝弘記者を聞き手として『「反日種族主義」と私は闘う』と題した李栄薫教授へのインタビュー記事を連載している。


韓国の反応編集

反日を至上主義とする認識が蔓延する韓国において、それに反発する著書を執筆し出版するのは相当な覚悟が必要であり、過去に同様の著書である『親日派のための弁明』を出版した金完燮氏は犯罪者扱いされて何度も暴行を受けており、日本に帰化し『スカートの風』シリーズや『韓国併合への道』をはじめとした反日主義や史観を批判する著書を執筆した呉善花教授は韓国に入国拒否され故郷に戻れなくなったのである。

李教授も例外ではなく、政治家の曺国や検察官の洪準杓など韓国の著名人から、Facebookで「へどが出る本」「なぜこの本を保守YouTuberが上げるのか理解できない」などと評しており、教科書フォーラムでは殴る蹴るの暴行を受けた。

共著したメンバーたちも同様で、メンバーの一人である経済史学者の李宇衍博士は、ソウルの日本大使館前で開かれていた日本政府糾弾集会の中止と慰安婦像の撤去を求めて、少し離れた歩道で数人の支援者と共に集会を開いていた際に、糾弾集会参加者の男に突然襲撃され、男は警備中の警察官に制止されたが「こいつ(李博士)を殺しに来た!」「おまえはゴミだ!」「いくら日本からカネをもらったんだ」などの罵声を浴びせてきた。

しかし、李教授らは決して屈すること無く、上述した曺国の批判に対し李栄薫教授は「言及する価値すらない卑劣な者たちの宣伝扇動に過ぎない」「果たして曺國教授が本を読んでみて、その話をしたのか」「本の論理と実証に対し分析し、それを批判してこそ学者的批判」と返しており、李宇衍博士も上述した襲撃犯や糾弾集会に対し「むしろ我々の主張に社会の関心が集まっている」と主張し今後も活動を続ける意向を示した。


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