2.1から転じた会話手法。本稿で解説。
概要
なにかを説明したり話題の一環でうんちくを傾ける際には、当たり前であるが当事者の持つ知識を嚙み砕いて行うものではある。
だが、全ての場合と人物とでよどみなくこれを行える訳では決してない。
「所詮論理など人の考えたものであり、そして世界は人の手には余りすぎる」とは文豪(?)西尾維新の言葉である。人間、知らない事の方がはるかに多いのだ。
とはいえ、常人が生活していく上ではある程度の整合性が必要不可欠なので無理は承知のうえで論理性が求められていくことになる。
よって、少なからぬ場合において第三者や各種コンテンツからの情報の転用という手段が行われている。これが、現在一般的に用いられる受け売りの大意である。
使用上の注意
もし意図して用いるとしたら「ネットの受け売りなんですが―」とか「わたしも詳しくは知りませんが」、「友人から聞いた話しですが」といった謙遜や前置きを交えるのが非常に無難。
また、ある程度は自分なりに嚙み砕いて用いること、さらに最低限度の裏付けをとることをお勧めする。
なぜなら以下の問題を誘発する可能性があるからである。
周囲からの顰蹙
下手に知識の垂れ流しに頼った解説や会話をしていると、周囲から白けられる。
一般人はどうあがいても情報源はネットやTV、新聞や雑誌等のメディア関連に集約されるためネタは重複しやすく、内容も中途半端になりがちで劣化もしやすい。下手すれば会話の雰囲気だけでバレてしまい、自身の自己顕示欲の強さや実は半可通であることを知らしめてしまう結果となる。
風評被害
最悪なのは聞きかじった知識が大間違いであったこと。拡散されている情報にはデマやミスリード、プロパガンダの類も交じっており、知らず知らずのうちに名誉棄損や社会問題の片棒を担ぐことになったら目も当てられない。
見聞きしたそれらには自身にでさえ途中で内容が歪んで伝わっている可能性を考慮していく必要がある。
結局、どんな場合にもメディアリテラシーは重要であるともいえる。