概要
簡単にいうと、その言動によって第三者に対して不快感や不信感を与えている状況、そうした感情のこと。
不愉快とも。あえて顰蹙と表現される場合は不特定多数からの反発といったニュアンスも加わる。
重要なのは、その人によっては正論であっても第三者からは顰蹙ものという場合も十分にあり得るということだ。
例えば、ある町や村にある商店を指差して「こんな汚くてボロい店、いつまで維持しておくんだ!」と声を張り上げるのは簡単である。
しかし、その商店がその村にある唯一の店舗にして、食料だけでなく衣類や書籍、生活雑貨その他まで扱っていたらどうか。村民からすれば「オマエこの村のインフラをメチャクチャにする気か⁉」となるのは必至である。
そうした声に「潰してコンビニにでもすればいいだろう?」とか「今の時代、ネット通販なんかもあるはずだ。」と反論するのもまた簡単である。しかし、これも店舗形態をフランチャイズ変える面倒やリスク、すべての住民にネット環境を整える手間などを一切考慮していないため「無責任なことをいいやがって」と反発されるのは目に見える。
多くの場合、暴言や放言、詭弁や虚言、偏見や誇張、無知やデマといった無責任な発言、露骨な暴力やセクハラ・下ネタ、グロ系といった反社会・反知性的な行動が顰蹙を買いやすい。
それらに抵触していなくても、それがあらゆる意味で空気読めないものだったり、一方的な罵詈雑言の類などの悪感情を伴うものは常に他者からの反発のリスクがつきまとう。
「空気など読むな」とはいうが、所詮それは程度問題であり無軌道を推奨するものではない。
創作関連では、原作へのリスペクトが感じられないほど魔改造されたメディアミックスや二次創作がたびたび顰蹙を買っている。
また、一次創作であっても元ネタとされる対象への表現において理解があまりにも拙いものだったり侮辱的な部分が強烈であるとこれを惹起しやすい。
人間、どうあがいても感情の生き物である。
それを無視したらいつか手痛いしっぺ返しをくらうことになるだろう。