「やっぱり……一穂さんは優しい方ですね。どの「世界」にいても……あなただけは変わらないでいてくれる……。」
概要
「ひぐらしのなく頃に命」メインストーリー、第二部昭和編にて初登場。昭和58年雛見沢、古手神社の境内で公由一穂が初めて出会った際には、祭具殿の中に取り残された可能性のある赤坂美雪と鳳谷菜央の安否を確かめるべく、古手家当主である古手梨花の名を出したところ、「自分こそ古手家の現在の当主である」と答え、一穂のことを混乱させている。
古手家の本邸に住っており、第二部昭和編では一穂、そして後にやって来る鳳谷菜央と生活を共にする。
容姿など
揃えられた前髪など、梨花に似た部分もある髪型をしているが、梨花と違いショートカットであり、左右から触覚のような癖っ毛(?)が伸びているのが特徴的。一穂曰く、顔は「梨花に少し似ているような気がする」。右下の口元にホクロがある。
服装としては私服、巫女服、分校に通う際の制服が見られる。
基本的には無口で、笑みを浮かべることも殆どない。口を開く際は凛とした声色で、きっぱりとした物言いをする。ところが野球のこと、特に横浜のチームのことになると途端に饒舌になり、隠れた趣味であることがうかがえる。
人物・来歴
ーーー以降、「ひぐらしのなく頃に命」メインストーリー第二部昭和編以降のネタバレを含みますーーー
一穂と絢花の出会った昭和58年における雛見沢の状況、および登場人物の立場や性格は、賽殺し編の世界のそれらと酷似しており、雛見沢がダムに沈むことが決定している。
ただ一点、大きく異なるのが、古手梨花、および古手一家が失踪、他界していること。そのため、古手家当主の代替わりを立てる必要があり、ダム建設に関する政府との交渉の際、代表として立ち会った公由稔が古手家の分家筋より連れてきたのが、絢花だった。
西園寺絢
「古手絢花」という名は、彼女が古手家当主の座に就くにあたり、無理矢理与えられた別名。彼女の本当の名は「西園寺絢」である。
西園寺家
(【小悪魔なガール】古手梨花のキャラクターストーリーを参照)
雛見沢村がまだ鬼ヶ淵村と呼ばれていた頃、古手家と園崎家にそれぞれ双子の赤子が誕生した。後の時代において園崎詩音がそうであったように、園崎家において、双子の産まれは禁忌として疎まれ、本来なら片方は間引かれる運命にある。当時の園崎家当主夫婦は泣く泣くその運命を受け入れるしかなく、片方の赤子は川に捨てられた。そんな悲劇を傍目に見ていた古手家は、自分たちの家では双子の産まれを祝福されていることに負い目を感じ、片方の赤子を間引きはしないまでも、公由家の手配により村の外へと養子に出すことにした。
そうして村の外で養子を受け入れ、古手家の分家筋となっていったのが、西園寺家だった。こうした記録は、園崎家と古手家の関係を良好に保つために、雛見沢の歴史から抹消され、村を長きに渡り見守ってきた古手羽入をして、辛い出来事であったため、記憶を外部へと追いやっていた。
ただし、公由家だけはこの記録を残しており、このことが後に、梨花の代わりとして絢を招集する流れへと繋がる。
しかし、西園寺家という古手家の分家筋が存在するという話が事実であったとして、後の時代にまでその血筋が続いたのかどうかは定かではなく、雛見沢の外側の事情までは追うことができない羽入には、不可解とされている。
西園寺雅との関係
かつて遊技機限定キャラクターであった西園寺雅もまた、「ひぐらしのなく頃に 命」においては、西園寺家の人間として、物語に深く関わっている。
【真・感染発症】のキャラクターストーリーでは、満身創痍となった雅に、絢花が寄り添う場面が見られ、雅のほうからも、遅くまで起きている絢花を心配する言葉をかけている。
そして雅と絢花の関係の真相は、メインストーリー第四部8章にて、明かされることとなった。
関連タグ
公由一穂……村で孤立していた絢花が、心を開いていくキッカケを生んだ、絢花にとって大切な存在。
鳳谷菜央……一穂と共に、絢花の世話になった。
竜宮礼奈 園崎魅音 北条悟史 北条沙都子……分校でのクラスメイト。一穂や菜央が転校してくるまで、村の空気もあり、絢花のことは半ば避けていた。
西園寺雅……絢とは産まれたのが別の時代である、西園寺家の人物。
古手梨花……村の人々から、消えた梨花と常に比較され、疎まれてきた絢花にとって、梨花に対して抱いている感情は複雑なものがあると思われるが、イベントストーリー「雛見沢どりいむ(復刻)」のアナザーパートでは、初めて絢花と梨花が会話する場面が描かれ、絢花からは「あなたとは少し話してみたかった」と笑顔で接する様子が見られた。
あやかず……一穂と絢花のカップリングタグ。