概要
ニトロプラスの第2弾タイトル。
虚淵玄が脚本と監督を務めており、作風などに平成仮面ライダーシリーズのオマージュ描写が散見される(特にクウガ)。
OP・EDソングを歌っているのは紅白出場経験もある歌手・小野正利氏だという事も話題になった。
なお、当初は普通に学園モノにするつもりだったが虚淵の懸念と趣味により、吸血鬼が銃器を扱い怪人を倒していくダークヒーローモノとなった。
ちなみに参考にした作品は『ToHeart』である。どうしてこうなった。
戦闘モードのテンポの悪さもあってか、一度ロットアップになったり虚淵氏の作品で唯一海外版が発売されていなかったりと、ニトロプラスの作品の中では残念ながらあまり評価は高くない。
しかし第一作であるファントムと二作品続けて銃弾の飛び交うハードな作風の作品が完成したこと、以後もいくつかの作品でヴォーカルを担当する小野正利氏の起用に、音楽の殆どを手がけることとなるZIZZ STUDIOの結成、のちに魔導書やらグロ肉やら劒冑やらを生み出すことになる人外ヒロインの初登場と、ニトロプラスの方向性を決定付けたと言える作品である。
「あいつの行く手に茜と山査子の棘があるように」はセルビア地方の吸血鬼除けの呪いとなっている。
なお、この作品から十数年後に虚淵は何の因果か本家ライダーシリーズのメイン脚本を担当し、更に作中に登場する組織もその小説版に出てくることとなった。