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概要編集

アニメのコナンでは珍しく、2004年9月20日と2018年3月31日(デジタルリマスター版)と2度再放送され、合計で3度放送されている。

またスペイン人彫刻家であるショブルー・ゴンザレスが作り上げた200枚の仮面。別称「呪いの仮面」。

有り余る才能を持ちながらそれを妬んだ兄弟子によって全てを奪われた悲劇の彫刻家・ショブルーが、亡くなる直前に何かに取り憑かれたように作り上げた。

仮面を作り終えたショブルーは自ら命を絶ち、彼の遺体のそばには200枚の仮面が返り血を浴びて散乱し、まるで仮面が生き血を啜ったかのように見えたという。

その後仮面は様々な人の手に渡ったが、所有者はことごとく不幸な最期を遂げ、このことから仮面は所有者の生き血をすする呪いの仮面と恐れられるようになったという秘密がこの話にて判明。

粗筋編集

 交通事故遺児救済のチャリティーショーに出演することになった小五郎は、コナンを引き連れ、主催者である蘇芳紅子のパーティに招待された。

 彼女の邸宅へ向かう途中、道路の真ん中が倒れており、「すおうべにこのチャリティーに協力するな後悔するゾ 呪いの仮面の使者」というメッセージが貼ってあった。

 到着すると、同じくチャリティーへの招待を受けた各界の著名人が続々姿を見せた。写真家の片桐正紀、野球選手の松平守、占い師の長良ハルカ、そして、ロックシンガーの藍川冬矢が現る。

 蘇芳の邸宅は、内部で東西に分断されており、泊まる部屋の側の玄関から入場するというしきたりになっていた。それを破れば呪いの仮面により災いがもたらされるという。そして東西に分断された館内は2階の「仮面の間」で唯一繋がっており、そこには蘇芳のコレクションである古今東西の仮面が陳列されていた。その中でも一際目を引いたのは、仮面の間の壁を埋め尽くす200枚の「ショブルーの仮面」であった。

 蘇芳にショブルーの仮面について説明された小五郎は、「現実の人間の悪意の方が怖いかもしれません」と木に貼り付けてあったメッセージを見せるが、他の招待客も同じ趣旨のメッセージを受け取っていたという。小五郎は警察に届けるよう勧めたが、蘇芳は「チャリティーを始めてからよくある嫌がらせ」であるとして気に留めなかった。

 一行は夕食のタンシチューやワインに舌鼓を打ち、その後はビリヤードなどに興じていたが、午前0時になると仮面が勝手に一人歩きすることがあるため、それを防ぐため仮面の間に通じる東西の扉に鍵をかけるしきたりとなっていた。従って東西の行き来が出来なくなるので、小五郎たちは部屋に戻ることにした。

 夜中、コナンたちの部屋に呪いの仮面の使者から内線電話がかかってくる。小五郎たちは直ちに仮面の間へ向かったが、何とショブルーの仮面が全てなくなっていた。

 すると蘇芳のいる上の階から物音がしたため、仮面の間の西側の扉を開けて3階の蘇芳の寝室へと向かった。すると、鍵のかかった寝室の中で喉をナイフで刺されて殺害された蘇芳が、返り血を浴びたショブルーの仮面に埋もれているという悲劇の彫刻家ショブルー・ゴンザレスのような状態で発見されたのであった…。

ゲストキャラクター編集

・片桐正紀:45歳男性。20年前に妻と死別している。

・松平守:24歳男性。意外にも客では彼が最年少。

・長良ハルカ:25歳女性。タロット占いを用いる。

・下笠穂奈美:21歳女性。東の館を担当するメイド。

・下笠美奈穂:21歳女性。西の館を担当するメイド。

藍川冬矢:26歳男性。蘭曰く人気ロックシンガー。

・蘇芳紅子:歌手・紅プロモーション社長。63歳。落ち着いた物腰の老女。

かつては「東洋のカナリヤ」と呼ばれた有名な歌手で、現在は芸能プロ「紅プロモーション」の経営に多忙な日々を送っている。

20年前に付き人をしていた藍川の母親が轢き逃げ事故を起こしたのを機に、15年前から交通事故遺児救済チャリティーを始めた。

事件前には、片桐の妻が亡くなった事故について詳しい調査を小五郎に依頼した。

鍵のかかった寝室で寝ていたが喉をナイフで殺害され、その周りにはショブルーの仮面が散らばっていた。仮面のうち1枚は派手に返り血を浴びた屍体で発見された。

・稲葉和代:40歳女性。蘇芳紅子の秘書。事件当時は泥酔して気付かなかった。

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