概要
アプリゲーム『テイルズオブクレストリア』及び、コミカライズ版『咎我人の罪歌』に登場する罪人の分類にして本作の主人公陣営。
罪を犯した罪人が大衆によって行われる有罪投票「制裁の祈り」を受け有罪判決を下された際に咎我人となる。
咎我人となった者は執行者と呼ばれる罪人を裁く神の遣いによって追われる事となり、大抵の場合はその場で殺害・消滅させられる。
キャッチーに言えば「悪事を撮影した映像をSNSで晒され、それがたとえ嘘・冤罪だとしても多くのユーザーがそれを悪事だと認識してしまえばその場でその悪事を行ったとされる人間は殺される」という地獄みたいなシステムである。
命からがら執行者の追跡から逃れた咎我人も少なからず存在し、彼らは「罪の国」と呼ばれる外界とは遮断された集落で穏やかに暮らしている。
咎我人一覧
咎我人一行
『俺は、大切な人を守りました。』
ミゼラや孤児院の子供達の人身売買を行っていた父親であるコーディの凶行を知り、それを止める為に殺害してしまう。そしてカナタが父親をナイフで刺す一部始終を村人にビジョンオーブで撮影され、それをビジョンセントラルに投影された。その結果有罪判定を受けて咎我人になってしまう。
『私は、大切な人を救おうとしました。』
咎我人となったカナタを救う為「コーディ殺害は全て私が企てた事」「私がカナタに強要した」と村人達に嘘の告白をし、ビジョンセントラルに転映され咎我人となる。
『オレは、この世に生まれました。』
世界から忌み嫌われ恐れられる咎我鬼と呼ばれる存在。咎我人になった経緯は不明。
『俺は、誰よりも正しく生きようとしました。』
仕えている祖国「ミダスメグール」の国王ゲイデルに王妃レベッカとの駆け落ち未遂、及び王妃の殺害の冤罪を着せられた事により咎我人となる。一般的には王にスキャンダルがバレたイージスが都合が悪くなったので殺したという事になっている。
真実は王の所有物としての生活から脱却するべく脱走した王妃が国王の手の者に殺害され、先に彼女を追っていたイージスが冤罪を着せられた事になる。
イージスは日々憂鬱そうにしていたレベッカにある時から優しく言葉をかけるようになり、彼女はイージスに恋心を抱くようになっていった。しかし、イージス本人からすれば正義感や同情心からなる中途半端な優しさであり脱走時にはレベッカから一緒に来るようにアプローチを受けたが断っている。その事もありスキャンダルの冤罪も擦り付けられてしまった。
『ウチは、真実を伝えました。』
大女優であり親友のペネロペの本心を代弁した発言を大衆の前で言い放った結果、一部のユナを嫌う人間によって「ペネロペを侮辱した」としてビジョンセントラルに転映され彼女を嫌う各地の人間達の祈りが集まり咎我人にされてしまう。
その発端は余命半年の心臓の病を患いながら演劇大会に出場し最低な演技を晒してしまったにもかかわらず、民衆からは薄っぺらい称賛を受け更には「ペネロペは二度と目覚め無くても後悔は無いでしょう」と勝手な事を言われた事。ペネロペ本人は自らの演劇に深く悔しがりながら倒れた為、ユナは大衆の発言に激怒し彼女の今回の演劇が「最低な演技」だった事を彼らに話し、次の演劇に期待すると発言したのだった。
『俺は、妻を愛し抜きました。』
妻ニーナを殺害している所を娘であるアウラに見られ、ビジョンセントラルに転映されて咎我人となる。
真実は「人間に変身可能な古代生物」であったニーナが街を襲う人食い魔物との戦いにより瀕死の重症を負い、「人間の姿を保っているうちに殺して欲しい」と頼まれ断腸の思いで介錯したため。
その他の咎我人
ゴードン
物語序盤、ダーチア村で発生した強盗傷害事件の犯人。おばあさんを殺害した事によりビジョンオーブで転映され咎我人となり、咎我人となった後は即座に執行者に粛清された。作中で初めて咎我人となるシーンが写された人物でこの世界のシステムをプレイヤーに深く印象付けたキャラクターでもある。
ニンファ
執行者の追跡から逃れた咎我人達の集い暮らす罪の国の長。
バーネット・クルーバー
ユナの親友で大女優であるペネロペの母親。彼女もまた世界的な大女優であり、娘であるペネロペに虐待じみた演技指導を行っていた。まだ幼かった頃のユナがペネロペを助けるべくその光景を転映、バーネットは咎我人となり執行者に粛清された。しかしペネロペはそれを望んでおらず深く悲しみ、ユナは「勝手に悪人と決めつけて転映する事や執行を願う事は間違い」と思い知る事になる。それ以来ユナはビジョンオーブを使用したがらなくなった。
ゲニッツ
ペネロペの父親で舞台演出家。過激な舞台作りが原因で咎我人とされ、執行者から逃亡し続けていたがマーズによる人間と魔物を融合の被験者にされ死亡。
ハーケン・アルヴァ ネモ・アルヴァ
イージスの両親。息子が冤罪で咎我人になった事を主張した事により、反感を買い制裁の祈りを受けて咎我人にされてしまう。