城(かがみの孤城)
かがみのこじょうのしろ
本作の舞台となる海の上に建ってある謎の城。
主人公のこころを初めとした様々な事情を抱えた7人の少年少女が集められた。
それぞれの部屋が用意されている上に暖炉完備の客室やテーブル席もある。
規則として日本時間で午前9時から夕方5時までを滞在時間としている。
全員がそれぞれ同じ中学に通っている事が物語の中盤で明かされているものの何故か全員それぞれ城の外で会うことが出来ない。
城の外の状況や中学のクラスの数も異なっていて、皆の言う事の辻褄が合わずマサムネはパラレルワールドだと言うものの、オオカミさまは「会える」と言っていて、真相は掴めずにいた。
ここから先は物語終盤における重大な真実=ネタバレの為観覧の際に自己責任でお願いします。
実は城に集められた少年少女達は全員、異なる時代を生きる人間であった事が終盤にて明らかとなった。
辻褄が合わないと思っていたのはパラレルワールドではなく、それぞれ生きている時代が違う為である。
それぞれ7年ごとの時間軸から選ばれ
となる。
オオカミさまの言う「城の外でも会える」というのは嘘ではなかったが、時代が異なる為にそれぞれで大人になっていたり、まだ赤子、ましてやまだ生まれていない事が考えられる為の事であった。
晶子とこころ・理音の間で14年差があること、こころと理音の二人が選ばれているのは本来なら病気で死んだ理音の姉である実生が来るはずだったためである。そしてその実生が実はオオカミさま本人である事が理音によって明るみとなった。
また、城の構造はかつて実生の病室にあったドールハウスと同じであり、理音は彼女がみんなを引き合わせてくれたのではないかと考えていた。
後に主人公である安西こころは水守理音と再会。井上晶子は大人になってフリースクールで働き、2007年に不登校になっていたこころ、そして2013年に政宗青澄、2020年に長谷川風歌、2027年に嬉野遥と再会している。唯一晶子と出会わなかった長久昴はナガヒサロクレンという著名ゲームクリエイターとして政宗と再会。かくして全員に縁ができたこととなった。