CV:戸松遥
概要
『工藤優作の推理ショー』に登場したゲストキャラクターで、東都テレビの女性アナウンサー。
そして、この回で起こった3件の連続密室殺人事件の犯人である。
動機は作中でも話題になっていたミステリー系オンラインゲーム『ダンジョン・ホームズ』で、自分が考えた密室トリックをネット仲間であった被害者達に教えたが、そのトリックを作家に売り込もうとした際、ネット仲間の1人であり親友だった盛田敦実が趣味で書いていたネット小説にそのトリックをネタとして勝手に使ってしまったことが判明したから。
本人は殺すつもりはなくあくまで直ぐに削除して欲しいと頼むだけだったそうだが、その際に彼女を突き飛ばしてしまい、盛田は洗面台に頭をぶつけて死亡。彼女を殺してしまったことに動揺した夢川は、自分が考えた密室トリックを実際に行って犯行を隠蔽しようとしたが、残りの2人がそのトリックから夢川が犯人でないかと疑い出したことから、『私でもあなたでもないなら残りの1人だから会って相談しよう」とそれぞれに持ちかけ、自宅に行って殺したというのが真相であった。
盛田の死だけならば過失致死か傷害致死で済んでいたが、その後も保身のためにさらに2人を計画的に殺害した点から見ても、同情の余地が全くない犯人である。
そして、とうとう事件が自社の番組で取り上げられることになり、推理小説家であり、江戸川コナン=工藤新一の父親である工藤優作が出演すると知ると自らリポーターを引き受けていたが、その理由も『いつかバレるんじゃないかとろくに眠れず、有名な推理小説家である優作を騙せたら熟睡出来るんじゃないか』という常人には理解できない理由であった。
犯行を暴かれた後は取り乱すことなく上記の動機を自供し(優作を騙すことに失敗して真相を暴かれても、それはそれで「いつか真相を暴かれるかもしれない不安」からは解放されることになるため、彼女からすれば逮捕という結末も動揺するようなことではなかったと思われる)、警察に連行されていった彼女だが、推理をしたのが優作ではなく彼の息子の新一=コナンであること、自分と相対していた人物が優作に変装した怪盗キッド……に変装したベルモットであることは知らずじまいだった。
余談
- 以上のように身勝手な理由で連続殺人を犯した挙句、自分のトリックに箔を付けるためだけに優作をも利用しようとした行為から、ファンの間ではコナンシリーズ史上1番のサイコパスとも称されており、結果として「名は体を表す」キャラとなっている(夢からサイコ)。
- ゲストキャラには年齢が表記される事がほとんどだが、彼女の場合は年齢が表記されておらず、アニメ版でも年齢は表記されなかった。
- 演者である戸松遥は,これまでのコナンのアニメで第865話『口の悪い九官鳥』と第949話、950話『ラジオお悩み相談』というアニメオリジナルエピソードに2度ゲストキャラクター役で出演していたが、いずれも犯人ではなかった。
- この2つのエピソードはいずれも殺人事件を扱っているが、前者で演じたのは20歳未満の人物であり、メタ的に言えば(20歳未満の犯人・被害者を避ける傾向がある為)犯人候補が減る形となった。