概要
横溝正史の長編推理小説「犬神家の一族」の登場人物である野々宮大弐と犬神佐兵衛のBLカップリング。
公式カップルであるが、数十年前の話であり、さらに作中では2人とも故人。2人の関係については、中盤に大山泰輔が発見した唐櫃(野々宮大弐と犬神佐兵衛が残した封印文書群が入った唐櫃)によって明らかになる。
大弐42歳、佐兵衛17歳という、いわゆる年の差カップル。さらに、イケおじと美少年という、その手のマニアにはたまらない組み合わせである。
放浪の孤児だった佐兵衛は生き倒れていたところを、信州那須神社の神官野々宮大弐に拾われて養育された。
佐兵衛は『若い頃は玉のような美少年』と言われていて、男色家だった大弐も惹かれたらしく、また佐兵衛も大弐を慕い、2人は恋人関係になった。
しかし、そう長くは続かず、やがて2人の関係は恋人関係から友人関係に変わる。
その後、佐兵衛は大弐の妻晴世と恋に落ちて男女の関係になってしまい(いわゆる若気のいたり)、大弐への申し訳なさから佐兵衛と晴世は自殺を図るが、それを見た大弐は2人を止める。大弐は2人の関係を公認して、2人が密会して逢瀬を楽しめるように計らうなど、佐兵衛とは妻晴世を含んだ深い関係を続けた。
大弐と晴世の娘とされている祝子は、こうした経緯で生まれた佐兵衛と晴世の娘であり、祝子の娘珠世は佐兵衛の実の孫である。
大弐、晴世、佐兵衛の死によってその事実は闇に葬られていたが、唐櫃の書簡によって明らかにされたことで、事件に関与していたある人物は進退窮まり、その結果、事件は意外な方向へと向かった。
pixivでは
イケおじと美少年というそっち系ファン受けするシチュエーションのカップルのため、pixivでもそういった作品が少数だが投稿されている。