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概要

1948年に不二書房より刊行された書き下ろし単行本。

その後二度の復刻を遂げている。

あらすじ

「花丸博士」はピラミッドに潜む陰謀団を探りにエジプトへ赴く。

首領の「大空魔王」は機械の体を持つ怪人で、南極の氷を溶かし日本を南極化しようと目論んでいた。

そんな「大空魔王」の部下である「ランプ」と「ハム・エッグ」に連れられピラミッドの中へ入っていくと、そこには巨大な工場があった。

彼らは引力を自在に操ることが出来き、 魔王はこの機械を使って地球の地軸を変化させ、南極を今の日本の位置に持ってこようとしていたのだった。

その陰謀への荷担を要請された博士は当然拒否し、ロボット犬「ポピイ」のしっぽを使って警察署長の豚藻負児、オッサン等に連絡を取る。

しかし、彼らが到着した時には、ピラミッドの中にあるロケットに乗って空へ飛び出していた。 博士はロボットだったリューと一緒に脱出に成功する。

その落下の途中でリューは海へ落ち、沈んでしまい、分断された博士はポピイと供に日本へ流れ着いていた。そこで、「火毛博士(ヒゲオヤジ)」とリューのモデルとした火毛の息子の「ケン一」と出会う。 そこで、大空魔王の引力機械に対抗するにはネオゲンシニウムという鉱物が必要だということを知る。

大空魔王は博士の研究所へ乗り込むが、逆に掴まってしまっていた。

部下であるハム達は、海をさまよった後に、調子の狂ったリューを手に入れ改造した。その後、研究所へ向かわせる。

リューは魔王らを解放し、ポピイと戦うことになってしまうのだった。

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手塚治虫

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