曖昧さ回避
- 手塚治虫の漫画作品に登場するスターシステムのキャラクター。
- 藤子不二雄Aの漫画作品『忍者ハットリくん』に登場するキャラクター。→三葉ケン一
本項では1について解説する。
概要
手塚治虫作品のごく初期から登場する名物キャラ。どんぐり目の少年。
最初の単行本である『新宝島』でいきなり主人公(この際の名はピート)としてデビューし、初期作品では『地底国の怪人』『吸血魔団』『一千年后の世界』などで主役を張り、手塚がアマチュア時代に執筆していた作品『ロストワールド』のリメイクではメインキャラの敷島博士役に抜擢された。
その後、手塚治虫初の雑誌連載である『ジャングル大帝』にも出演し『ケン1探偵長』でタイトルに名を冠した他、『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』などの超メジャー作品にも登場している。
役としての特徴
基本は善玉キャラとしての登場が多く、「清く正しく健やかな」少年役。
漫画がまだ子供の物であった時代は、親が好む正義の少年像そのもので有ったケン一は、非常に多く出演していたが、読者層や価値観の多様化に伴い悪く言えば綺麗すぎて普通、無個性な彼は出番を減らす結果になってしまった。
しかし、裏を返せば正義漢の卵的な役回りには向いており、デビューから長きに亘り共に歩んできた彼に対する思い入れは、手塚治虫自身相当な物が有り、彼の正義漢としての活躍には戦時中を生きた手塚治虫にとっては救いだったらしく、前述のケン1探偵長も彼に対する労いの意味も有って開始されたらしい。
関連項目
ヒゲオヤジ・・・叔父と甥として描かれていることが多い。