概要
下卑た笑みと丸い鼻が特徴的な悪党ヅラの男。初登場は『鉄腕アトム 電光人間の巻』。以降もたびたび悪役として登場している。
他の名悪役たちが時折善玉や憎めない悪役、悪のカリスマといった役をやるのに比べると極めて卑怯、狡猾で徹底した悪人や場末のチンピラのような小悪党として描かれることが多い。
主な活躍
全部書いたらキリがないので、特徴的な役柄のみ記述する。
鉄腕アトム
CV:家弓家正(第1作)、加藤精三(第2作)、矢尾一樹(第3作)
初登場にして最も印象深かった作品。アトムは天馬博士が残した最高の芸術品だ、とほめたたえるお茶の水博士の前に現れ、冒頭の台詞を吐く。その正体はギャングで、政治家とも繋がりがあり、警察や市民は「ダニのように」彼を忌み嫌っている。
偏光でしかその姿を肉眼でとらえることのできない透明なロボット「電光」を奪取し、善悪の区別がつかない電光を唆して窃盗を繰り返していた。電光がアトムによってコールタールを塗りたくられると掌を返したように善悪の区別がつかないことをいい事に時限爆弾を抱かせて科学省と警察への復讐をさせるなどといった悪辣っぷりを見せたが、最後はアトムによって捕えられ、バックの悪徳政治家たちも芋づる式に検挙された。
後に脱走し、機械に仕事を奪われ地獄を見た過去を持つ政治家・大福と手を組み、アトム型の風船爆弾を大量生産して無差別爆撃を行いアトムに風評被害を負わせて復讐しようと目論んだ。大福の都知事選任を支援した後は本性を現し「バラされたくなければ毎年口止め料1000万円を支払え、ついでに俺が行う悪事も警察と司法を握り潰して不問にしろ」とムチャな要求を突き付け日本銀行を襲撃しようとするが、アトムによって再び捕らえられ、監獄に送り返された。
アニメ第2期ではアトラスの製造にも携わっている他、象の密猟なども行っていた。
ブラック・ジャック
「よーし じゃあ傷口にゃ塩を塗りこめ」「ついでにカラシもだ」
頻繁に登場するが、ファンに「最も印象深い登場は」と聴けば、上がるのは『宝島』か『昭和新山』だろう。
前者ではブラック・ジャックの隠し財産をその懐に収めるために徹底的な拷問で痛めつける極悪人として登場し、後者では情けない石マニアとしての登場を果たした。
その他にも『目撃者』での爆弾テロを敢行するテロリスト、『助っ人』での狡猾な医師など、悪役としての登場が目立つ。
三つ目がとおる
CV:立木文彦
ニューカーク大学教授を詐称する遺跡泥棒。写楽保介らが訪れる先の遺跡を度々荒らして騒動を引き起こす。
「怪奇植物ボルボック編」にて、ボルボックに溶かされて死亡。
余談
山本弘の小説『アイの物語』では、冒頭の「アトム」内でのスカンクの発言について「ロボットが必ずしも人間と同じように進化する必要はない」として、「スカンクの誤謬」という用語が登場している。
アニメ化作品において登場する場合、近年では矢尾一樹氏や古川登志夫氏が声を当てることが多い。