太陽の帝国

たいようのていこく

太陽の帝国とは、上海で生まれ育ったイギリス人少年が日本との戦争に巻き込まれていく自伝的な長編小説。

概要

英名:Empire_of_the_Sun

ジェームズ・グレアム・バラード（J・G・バラード）が自身の体験を綴った半自伝的な長編小説。

1987年にスティーブン・スピルバーグが手掛けた映画が公開された。中華人民共和国でロケが行われるアメリカ映画は第二次世界大戦後では初。

日中戦争中の上海で無邪気なイギリス人少年が戦争に翻弄されながらも健気に生き抜こうとする姿が描写されている。

上海のイギリス租界で生まれ育った零戦に憧れるイギリス人少年ジェイミ。

だが1941年12月のマレー作戦を機に日英が衝突すると、日本軍によってイギリス租界は制圧され、避難民となり、両親とはぐれてしまう。

生き抜くために空き巣や泥棒などの悪事に重ねるが、日本軍に捕らえられ収容所送りにされ、戦争の恐怖、飢え、病気に囲まれて成育していくジェイミーだったが、次第に収容所の人々との交流に生きる知恵と希望を見出していく。

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