概要
デュエル・マスターズに登場するクリーチャーの一体。DMR19革命編第3章「禁断のドキンダムX」で初登場。
敵勢力である侵略者側のクリーチャーであり、種族はマジック・コマンド/侵略者に加えグレートメカオーを持ち合わせるという異色の組み合わせとなっている。
名前の由来は言うまでもなくカードを切る・混ぜる事を意味する「シャッフル」。
カードとしての性能
レアリティ | VR |
---|---|
コスト | 水文明(4) |
カードタイプ | クリーチャー |
種族 | マジック・コマンド/グレートメカオー/侵略者 |
パワー | 4000 |
能力 | このクリーチャーが出た時または攻撃する時、数字をひとつ言う。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つ呪文を唱えられず、同じコストを持つ相手のクリーチャーは攻撃もブロックもできない。 |
光り物カードにしては4マナでパワー4000と一見淡泊に見えるが、登場時、及び攻撃時に数字を1つ宣言する事ができる。そしてこの瞬間から次の自分のターンが来るまで、宣言された数字と同じマナコストを持つ相手のクリーチャーの攻撃・ブロックを禁止し、さらにその呪文も使えなくするというロック性能を持っている。
このロック効果が意外と馬鹿にできず、相手に使われたくない呪文をピンポイントで止めたり、大量に並んだクリーチャーを一斉停止させたりとコストの軽さに見合わぬ大きな活躍をしてくれる。はっきり言って呪文封じの部分だけでも非常に強力である。
本来何らかのロック効果を持つ物は強力になる程コストも大きく、このカードが出るまでは呪文封じ系のカードはコスト9等の重量級が大半であったが、このカードのおかげで呪文封じのハードルが大きく下がり、低コスト獣が主体のデッキでも呪文封じに手を出し易くなった。
さらに種族にコマンドが含まれているため各種侵略とも相性が良く、手軽にロックを掛けつつも、相手の山札へダイレクトアタックする《S級宇宙アダムスキー》や除去を連発できる《SSS級天災デッドダムド》に侵略できる点も非常に有り難い。水のコマンドを利用して封印を3枚剥がすと追加ターンを得られる《禁断機関VV-8》とも当然相性抜群。
そのお手軽ロック性能から長らく様々なデッキの妨害要員として引っ張りだこであり、果ては対抗勢力の革命軍である筈の《蒼き団長ドギラゴン剣》のデッキにさえ採用される事すらあった。
2017年度全国大会では【赤青t白ドギラゴン剣】が優勝と準優勝という結果を収めており、これを原型とした構築済みデッキ、DMBD-15「レジェンドスーパーデッキ 蒼龍革命」では《ドギラゴン剣》と共に再録された。
ただし注意点として、クリーチャーへの行動制限は数字を宣言した後に登場したクリーチャーには一切適用されない。相手のスピードアタッカー等を事前予測して前のターンからそのコストを指定しても全く効果がないので注意。代わりに行動制限を受けたクリーチャーから進化、及び退化(進化元を残して上のカードだけが離れる現象)した進化獣は、宣言した数字でなくとも行動制限が引き継がれて行動不能となる。
止めたいカードをピンポイントで指定する必要がある関係上、使いこなすにはかなりのテクニックを要する。戦況の予測を得意とする上級者向けの1枚である。
王来篇での再録
時代は令和へと移り、DMRP18王来篇第2弾「禁時王の凶来」にて「20thレア」の一枚として再録。デュエマ20周年を記念して有名絵師によるイラストリメイクが入って再録された。イラストを手掛けたのは「絶対可憐チルドレン」で有名な椎名高志氏。
同氏の手により本来のロボット然とした姿から一転し、カードを並べて高飛車な笑みを見せる、はち切れんばかりのバストの美少女へと変貌した。
元イラストと大きく様変わりしながらもきちんと元の特徴は押さえられており、シルクハットやディーラー風の衣装は勿論の事、象徴的であった侵略者特有のエンブレムもペンダントという形で残されている。
加工が豪華なB版はシングル価格も高く手を出しにくいが、A版で妥協できる場合は他の光り物と同等程度の値段で手に入る。どちらもイラスト自体は変わらない上、時間経過と共にプレミア価格となる可能性も十分あり得るため、彼女をお迎えしたいコレクターは時期を見誤らない様にしよう。
余談だが、同氏はこのカードの前にも代表作である絶対可憐チルドレンとのコラボカード《その子供、可憐につき》を手掛けている。相手の召喚酔い無効クリーチャーを止めながら彼女にスピードアタッカーを付与し、登場時と攻撃時で数字を2つ宣言可能としてくれるため図らずも非常に相性が良い。どちらも水文明を含む上にマナコストが3→4と綺麗に繋がるのもポイント。
余談だが、《可憐につき》もDMBD-15で再録されている。
どうして「5」なのか?
Pixiv上のイラストを見ていると必然的に分かってくると思われるが、多くのイラストで「5」の数字を宣言している様子が描かれている。
0~∞まで数ある数字の中から何故「5」ばかりが宣言されているのか…その理由は、環境で使われている強力なカードに「コスト5」のカードが非常に多いためである。
様々な猛者達が集う公式公認チャンピオンシップ環境ではより高みへと登り詰めるために精密に採用カードを厳選して作られたデッキ同士が激しい火花を散らすのだが、ここで重要となる「中盤以降からの繋ぎ」や「相手の攻撃に対するカウンター」等といった手段を取るカードがコスト5にかなり集中しており、さらに呪文も多い事から「迷った時は5を宣言すれば大体何とかなる」という戦法が割と現実的となっている。
実際コスト5のカードにはコスト7以下のクリーチャーをタダ出しする《インフェルノ・サイン》や《ドラゴンズ・サイン》、一時的に全ての呪文を封じる《ジャミング・チャフ》、サイキック・クリーチャーを呼び出すための超次元呪文、そしてコスト5のクリーチャーを一気に2体タダ出ししてくるハイパークレイジーカード《生命と大地と轟破の決断(パーフェクト・ネイチャー)》等といった危険呪文が多く、これらを如何に止められるかで勝負が決まる局面も少なくない。
クリーチャーを見てもコスト5以上のクリーチャーの攻撃を参照する効果を持つ物も多く、ここで行動不能効果が強く刺さる。
故に今日も決闘者達は声を大にして言い放つ。『宣言「5」』と…
- ちなみに…
他に宣言される数字はより強力なクリーチャーや除去呪文等を防ぐ狙いの「7」や、速攻デッキが大量に並べた小型クリーチャーを一斉停止させる「2」もしくは「3」が宣言されやすい。S・トリガーを止めながら確実にダイレクトアタックを決めに行く場合は「4」or「6」も視野に入る。特に「6」は《ホーリー・スパーク》や《ヘブンズ・ゲート》等が有名だろう。
その他
2023年11月発売のトランスフォーマーとのコラボ商品であるDMART-10『神アート デュエマ×TRANSFORMERS』の収録カードにも選ばれており、カードイラストにはチーターが描かれている。