人物
演者:水野雅美
竹内多聞の勤める城聖大学の4年生で彼の教え子。竹内に好意を持ち、彼の講義も勿論受講しているが『ねむすぎ〜…』と講義ノートの落書きにあるように授業態度はあまり良くない。女子大生にしては服装が野暮ったく、セミロングの髪の一部をお団子にするヘアスタイルのセンスを見ても結構変わった所のある女性。『王家の紋章』のネタを知っているようにオタク要素も持ち合わせている。
竹内を慕って羽生蛇村へ着いてきた所を異界に巻き込まれる。性格は天真爛漫でマイペース。竹内にじっとしているよう指示されても学生証を拾うというくだらない理由のために異界の村をウロつく強心臓の持ち主(因みに学生証には竹内の写真が入っており、これを見られたくなかったものと思われる…。)。
屍人に追いかけられていた所を志村晃に救われ、共に海還りを目撃すると同時に、脇でいきなり猟銃自殺を図られるドラマを経験する。この時志村の最期を見た依子の表情は一見の価値あり。
緊迫した状況の中、「せんせー、ちょー怖いです!」など間の抜けたコメントを連発し、一部のファンにはウザ子とあだ名される始末。しかしその間延びした振る舞いは絶望感に満ちた世界で貴重な癒しともなっている。竹内にも依子の明るさが救いとなったのか、初めは邪険にしていた彼女にも次第に気を許していく様子が窺える。
しかしさしもの依子も屍人には敵わず、狙撃されて重傷を負い絶体絶命の状況に陥る。最終的に宮田司郎によって須田恭也の血(神代の血が混ざった状態)を輸血され、彼女も不死となる。
その後は須田と行動を共にし、竹内を探して共に屍人の巣へ侵入する。堕辰子降臨の場にも立ち合い、発見した竹内の元へ呑気に名を呼びながら駆け寄るも、堕辰子の攻撃に巻き込まれて再び離れ離れに。
屍人の巣で竹内と合流したが、今度は求導師の起こした赤い水の濁流に飲まれ引き離される。しかし最後は彼女も逞しくなり、嘗ての実家で現実逃避に陥っていた竹内を屍人(竹内の両親)から離し、彼を引きずっていった所で物語は終幕する。