概要
後装銃用の銃弾のうち、最も基礎的なもの。「実弾」「普通弾」とも呼ぶ。
殺傷能力のない空砲やスナップキャップの対義語としての「実包」と呼ばれる以外は、実包と呼ばずそれぞれの名前、つまり曳光弾や徹甲弾などといった具合に呼ばれる。
一般的に、形状・寸法や装薬量などで規格化され、製品としては更に弾丸(弾頭)の重量や形状、構造など規格に沿う範囲内で細かい点が異なるものがラインナップされる。
規格が合致していても、それぞれの銃ごとに最適な「製品」は異なる場合もあり、また用途によっても最適解が変化する。(似たような物では自動車などのタイヤがそれに当たる)
例えば、5.56mmNATO弾の場合、米軍向けの「普通の弾」にはM885、M885A1…など、いわゆる実包と呼ばれる普通弾でも複数種類存在する。M885A1は設計が見直され、M885と比べて遠距離の飛翔特性や対物威力が向上。民間製品で言えば「別の製品」となったわけである。とはいえ、用いる銃によっては問題が… という話も。
工場ほどの設備がなくとも愛好家レベルで自作が可能で、それぞれの銃や用途に合わせた特性のものを自作する人もいる。