…が、pixiv内では「~対空砲」など、部分一致するイラストが検索結果として該当する。
一般的な概要
演習や軍隊の礼儀(祝砲や弔砲など)として、実弾を込めず、実弾を持たないブランクカートリッジを装填して発砲すること。
礼儀としての空砲は、相手への敬意を表したり、戦意をもっていない事を示すため、大抵上に向けて発砲する。
ライフルグレネードの発射の際に、専用の高圧空砲弾が使用されていたが、現在では通常の弾頭を持つもので発射が可能なものが登場している。
また銃規制のゆるい国では、発砲シーンの撮影に用いられることもある。
ガス圧や反動を利用した銃の作動の為に銃口にブランクファイアリングアダプタを装着するか、銃身自体に加工を施す必要がある。
対空機関銃や対物ライフルなど、一部の火器は空砲は使用できても圧力不足等で動作不良を起こす事があり、映画の撮影に用いられるプロップガンの場合はプロパンガスなどを用いて強制的に作動させたり、動作不良を無視して使用したりしている。
ちなみにブランクファイアリングアダプタはその銃専用でない場合は使用する銃身長に注意する必要がある。
米軍で使用しているものはショートバレルのM4用(黄色)とフルサイズのM16用(赤色)とは色で区別されており、カービンにフルサイズ用に物を用いた場合は圧力に耐え切れずに破損してしまう。
空砲ではなく実弾を撃った場合はアダプタを取り付けたマズルデバイスが吹き飛ぶか、銃身破裂となってしまうが、ブレッドトラップ付のファイアリングアダプタを使用した場合は比較的安全となっている。
空包
鉄砲の発射音と煙を安全に出すため、火薬を薬莢に入れ、弾丸の代りにボール紙やこわれやすいコルクなどでふたをしたもの。
蓋の代わりに薬莢先端を細く閉じるように絞り、塗料で塞いだものもある。
発砲時には当然弾のように蓋や塗料片、火薬滓、銃身内に入り込んだ塵等が撃ち出されるため、距離によっては殺傷能力を持っている。
外見は自衛隊の5.56㎜空砲のように先細りで蓋がされているタイプ、米軍のM200弾のように先端を潰すように絞って蓋をしているタイプが主に使われているが、現在は先端を潰して閉めるものが多くを占めている。
誤用を防ぐ為に米軍のM200弾のように通常弾頭とは異なる色の塗料(通常弾は緑、徹甲弾は黒、空砲は紫等)を用いて識別を容易にしているものもある。
銃以外ではエンジンスターターや、火薬式の鋲打ち機等でも使用されている。