概要
「あやせ、寺田あやせよ。忘れないで。」「自信ねぇな。」
CV:西原久美子
君島が好意を寄せている美しい女性。切れ長の目と長い茶髪を持つ。アルター能力者だが、町の人達の偏見を恐れており、弟・明にまで能力を隠している。
君島とはドラマCDの3.4話の時点ですでに知り合っており、「さん」付けされてる所から君島より年上と思われる。カズマからはしばしば名前を忘れられて、その度に答えている。
留守の合間に立浪ジョージ率いるホーリー部隊に弟の明を含め村人が全員攫われた際、君島とカズマと共闘する。この時のカズマとの出会いにより、心境に変化が生じ「目の前の壁を突破する」という信条が出来た。
その後も君島率いるネイティブアルターの連合に参加するも、作戦が失敗に終わり、ホーリーに捕らわれ、本土に身柄を移送されてしまう。
その後は病気に倒れた明の治療をするため無常矜侍に協力し、本土で精製を受けアルターを進化(後述)させ、ロストグラウンドへ帰還してカズマと戦闘。
その最中、右手につけた明の心拍数の表示装置で明の死を知り、戦意喪失。無理やり強化したアルター能力がたたり肉体が限界を迎え、カズマの腕に抱かれ眠りにつく。
カズマに対して好意を抱いていたようで、最期の瞬間などにもその想いを露にしていた。
君島と並んでカズマのその後に影響を及ぼした一人である。
アニメブックによれば、元々はゲストキャラとしての登場だった模様。
漫画版では単なるモブ扱いで、最終回で君島と結婚し1児の母となった。
アルター能力
能力名はノーブル・テンペスト。長い髪が触れた物体を、無音で水に再構成するアルター能力であり、使用する際には髪飾りのようなアルターが発現する。
後に本土で強化を受けたノーブル・テンペスト改は首飾り型で、後ろに巨大な女神像のようなアルターを作り出す。周囲を無理矢理海水に変え、ナトリウムやマグネシウムを自在に生成して戦うことが出来る。
総評
元々は1話限りのゲストキャラだったが、予想外の人気を博して、主要人物に昇格。カズマの影響を受けて信条が変化したキャラクターではあったが、退場回での在り方はカズマのそれとは真逆なものであった。
カズマが度々行っては君島邦彦や劉鳳に非難されている『敵に人質に取られた時に、敵の脅迫に耳を貸さず、危険を承知の上で突っ込み、相手をぶちのめして人質を救出する』というかなり危険で博打的な方法で人質を助け出していたのに対し、あやせは『敵に大事な人を人質に取られて、(人質を救出するためとはいえ)敵に膝を屈してしまい、いいように散々利用された挙句、結局は人質を助けることができず、最終的には自分もボロボロになるまで使い倒されて、戦う理由も失い捨て駒にされた』というものであった。
あやせの辿った末路を考えると、カズマの手荒い人質の救出方法も強ち間違っているとは言えないのかもしれない…。