小山義政公の備中青江
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おやまよしまさこうのびっちゅうあおえ
南北朝時代の武将・小山義政が、1376年(永和2年)に下野国鷲宮神社に奉納した三尺三寸五分の刀。備中青江派の刀工・吉次作。
1372年、小山義政は鷲宮神社の社殿を再興。永和2年(1376)には三尺三寸五分の刀を奉納した。刀身には「永和二年 卯月十九日 義政」「武州太田庄 鷲山大明神」茎に「備中国住人吉次」と刻まれていることから青江派の刀工・吉次の作とされる。
尚、東京赤坂の日枝神社の宝物館にはその吉次作の備中青江が残されている。鷲山大明神の「鷲山」とは鳥居の傍らにあった鷲山神宮寺「大乗院」を指すらしい。本尊は木造釈迦如来坐像。明治期の廃仏毀釈で大乗院が廃寺になった後は鷲宮神社神主大内家の菩提寺霊樹寺に移された。
一説には義政の鷲宮神社社殿再興・備中青江奉納が南進の野心ありとして鎌倉公方足利氏満の警戒を深めた可能性が指摘されている。
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