概要
卓球とは―――100m走をしながらチェスをするようなスポーツである!!
新人作家ながら巧みな卓球描写、整った絵、魅力的なキャラクターで注目されている。
秋田書店『週刊少年チャンピオン』に2015年第26号から連載。
ちなみに作者掛丸翔先生の読みは「かけまるしょう」ではなく「かけまるかける」。
ストーリー
1年半前の火事で父と記憶を失った少年・イチロー、そのイチローと2年前に再戦の約束をし、行方を追い続けたヨルゲン… 2人の少年の運命の再会をキッカケに止まっていた"時間"が動き始める!! 世界最速の球技・卓球に青春を懸けた少年少女の物語が今、始まる!!
連載当初こそハリガネサービスと並び、鳴り物入りで始まったのだが、肝心のコミックス売上が今ひとつ振るわなかったため、13巻で打ち切りに終わった。また、主人公日向伊知朗の記憶喪失設定など構想力は非常に高かったのだが、作者の思い入れの強いサブキャラ同士の対戦に1巻まるまる費やしたり、読者が置いてけぼりにされるようなキャラクター急増展開などをしたり、かなり構成力が雑だったため、読者が次第に離れていってしまい、今日では惜しい作品として評価されてしまっている。
それでも、続編期待の声もあり、作者もいつかリベンジしたいようなコメントは返しているものの、まずは別の作品を連載に漕ぎ着けたいと考えているようだ。
コミックス
COMIC ZIN、書泉、とらのあな他一部の書店ではペーパーが付く。
- 第1巻 2015/9/8
- 第2巻 2015/12/8
- 第3巻 2016/2/8
- 第4巻 2016/4/8
- 第5巻 2016/6/8
- 第6巻 2016/8/8
- 第7巻 2016/11/8
- 第8巻 2017/1/6
- 第9巻 2017/3/8
試し読み
第1話~3話無料
第1話から毎週土曜更新
登場人物/学校
森原中学校
無くなっていた卓球部を宮原博治が2年の時に創部した。
男子部員10名、女子部員5名(内一人幽霊部員)。
- 日向伊知朗(イチロー)/1年
本作品の主人公。
1年半前に火事で父と記憶を失い、転校してからは友達に誘われるままに、イチローならば野球だろうと野球部に入っていた。しかし2年前に対戦したヨルゲンと再会し、彼に過去の自分を伝えられ、卓球を始める決意をした。下の名前の由来は卓球の偉人・荻村伊知朗から。優れた記憶力と動体視力を武器とするオールラウンダー型。長いこと右手でプレイするが、本当は左利きだった。
宮原博治から付けられたあだ名は「ヒナ」。
- 宮原博治(みやもとひろじ)/3年
卓球部の創部者。
世界卓球出場選手を破る程の実力者。あだ名はヒロ。音痴なところとポエミィなところが残念なところ。仲間を星に例えたり、ポエムは星座に関連付けたものが多い。瞳に星が入っている。利き手を故障していたことが後に判明する。
- 岩元 繁雄(いわもとしげお)/3年
卓球部のキャプテン。ヒロの幼馴染。
頭もよく、常に10位以内キープしている。
アンフェアなことを嫌い、常に公平・公正を心がけている。
- 轟木誠治(とどろきせいじ)/2年
左手が義手の元・ボクシング全日本アンダージュニア優勝者。
森原中卓球部では宮原博治に次ぐ実力者。小学生時代は”東の闘犬”として恐れられていた。城島浩二とよくケンカしている。子供の頃の事故で左手を失った。
宮原博治から付けられたあだ名は「ロッキー」。
- 城島浩二(じょうじまこうじ)/2年
元・不良”西の猛犬”。髪を金髪に染めている。裕福な家庭の育ちであるが、優秀な兄と比較され続けたことでグレてしまい、不良仲間から裏切られ居場所を探していたところを宮原博治に拾われ、それ以来慕っている。「逃げないこと」がモットー。
宮原博治から付けられたあだ名は「ジョー」。
- 鳥飼歩(とりかいあゆむ)/2年
物静かな先輩。
桃田西中との練習試合では、埋金とダブルスを組んだ。
- 埋金連十郎(うめがねれんじゅうろう)/2年
男子の副キャプテン。ちょっと気が弱い。
桃田西中との練習試合では、鳥飼とダブルスを組んだ。
- 獅子内 空(ししうちそら)/1年
卓球ショップ・レオの跡取り息子。
商売人気質なところがある。脇役三人で陸海空となっている。
- 障子田陸(しょうじだりく)/1年
卓球初心者。
でも運動は得意。
- 御子柴海(みこしばまりん)/1年
女の子のような外見をしているが、男の子。
元気いっぱいの卓球経験者。
- 宮原愛(みやはらあい)/1年
宮原博治の妹で、イチローのクラスメート。最初にイチローの秘めたる力を見届けた一人。卓球部員だが、彼女自身が卓球をプレイしている描写はなく、実力は不明。モデルは福原愛ではないかといわれている。
- わっこ /1年
本名は不明。愛の友人で、イチローのことを「まんべなくダメっ子」と告げるなどやや同情気味に見ていた。
また、女子卓球部員も4人おり、そのうち深見礼というキャラは幽霊部員のまま終わった(作者曰く、連載が続けば登場させる予定があったそうだ…)。
紫王館中学校
進学科、スポーツ科共に一流と呼ばれる私立校。
中学男子卓球部は全中団体戦で10年間連続優勝の超強豪部である。
- 如月ヨルゲン/1年
イチローのライバル。
卓球全日本選手権ホープスの部優勝の天才卓球少年。2年前に敗れ再戦の約束をしたイチローを探し続けていた。イチローとまた試合をすることを待ち望んでいる。
下の名前の由来は卓球の偉人ヨルゲン・パーソンから。
- 最上一郎/3年
世界ランク30位の紫王館卓球部のNO.1。
宮原博治に敗れた雪辱を果たすため、そして何より”超一流”になるために努力を惜しまない。名前が判明する前はその見た目から大仏先輩やパンチパーマ先輩と巷で呼ばれていた。
- 源/2年
2年にして紫王館レギュラーの男。
幼少期に自分を負かした最上一郎に執着している。
- 石田直斗/2年
ヨルゲンと仲がいい(?)Aランクの先輩。
正直で快活な性格。声が大きい。
同学年で自分より実力者の源に注目している。
- 有馬了/3年
万年Aランクの先輩。
佐々木によく嘘をつかれている。
- 佐々木/3年
Sランクの先輩。
口が悪い。
よく有馬に嘘をつくが、その真意は…?
- 花巻べるな/2年
Sランクの女子。世界ランキング上位に食い込む実力者。柔らかいラケット捌きが売りで守備力重視。べるべるの愛称を持ち、イチローとは幼馴染みであった。
- 常盤かりん/2年
Sランクの女子。べるなと並びベルリンの壁と評される女子卓球部のエース格。自分のことをボクと呼び、べるなに終始くっつくなどレズっぽい気がある。見た目とは裏腹にパワードライブを得意とする。
桃田西中学校
- ホームズ(本名不明)/3年
探偵かぶれのキャプテン。
事前に相手チームのプライベートを犯罪すれすれで調べ上げる、「アンフェア」で危険な人物。森原中との練習試合では、ルパンとダブルスを組んだ。
- ハリー(本名不明)/3年
魔法使いかぶれのエース。
地区個人戦では1年生で優勝した経験を持つ。
- ビリー(本名不明)/2年
西部劇かぶれの早打ち。
- ルパン(本名不明)/2年
怪盗かぶれ。ホームズの依頼で、変装してギリギリの偵察を行っているらしい。
最近のベストショットは・・・?
- 大和(本名)/1年
一人だけ特に何かにかぶれているわけではなく、本名で呼ばれている。
元々は紫王館を志望していたが、面接時に志望動機を好きな女の子がいるためと話してしまい入学できなかった。
- ふうま/1年
忍者かぶれの初心者。