マジカロマジカルとはケモノとおっぱいと魔法少女のグロと熱血と感動の奮闘記である。
あらすじ
地球外来ウイルスにより人や生物が突如として怪物化する現象が起きるようになった世界、人々は恐れたが同時に人々の間では「対・地球外来ウイルス感染生物能力保持者」通称「魔法少女」も希望として出現していた。
それから数年、未だ怪物は現れる物の精々交通事故程度の扱いになった時代、半人前の魔法使い三人組は華が無い事を理由に支援を打ち切られ路頭に迷っていた。
そんな中その中の一人、小泉雫は怪物化の治療を可能とする力に目覚め、怪物により両親を失い荒れていた青年狼一に出会う。
雫の献身的な姿に心を打たれた狼一だが、突如として彼は怪物化、雫の必死の治療により元に戻る…かと思われたが、何故か彼は子犬を擬人化したような姿に変わっていた。
成り行き上狼一は雫のマジカルパートナーとして仲間に加わり、唯一の肉親である祖母が犬アレルギーと言う事で同棲する事になった。
何はともあれこうして彼女たちの戦いが始まったのである。
魔法少女たち
以下の四人は、「マジカル団」と名乗っている。
小泉雫
巨乳。変身時の姿はスク水魔法少女リバー・ブルー。おっぱいに見合った母性に溢れた心優しい魔法少女。効果は高くないが治癒能力を持ち、世の為人の為に献身的に身を捧げる。
日向朝
並乳。変身時の姿はブルマ魔法少女アサヤケ・レッド。荒っぽい気性で徒手格闘を得意とする。初期では先走る性格が災いしていたが、後にチームワークを覚えるようになる。
佐原簓
まな板。ジャージ姿の魔法少女モス・グリーン。おとなしい性格で気弱。テレビ好き。魔法は、サボテンを巨大化させることだが、制御が難しい。
狼一
元の姿は走り屋のヤンキーだが、今はケモショタ。戦闘時に感情が高まると狼男のようなケモノに変身する。雫に恋心を抱いており、後述するミーのちょっかいに大いに困惑するほか、最終決戦では彼女のピンチの際に「好きな女の子くらい守ってみせろよ!」と朝にどやされたりした。
ルル
ロリ。三人と違い、典型的な魔法少女のコスチューム(おそらく魔法使い派遣会社支給)を身に纏う。電撃魔法を得意とし、自分の力に絶対的な自信を持つ。詳しくは当該記事にて。
草薙キリコ
雫達の隣町に住む魔法少女。住人たち(ほぼ全て老人)に愛されているが、たまにギックリ腰を起こして4~5日動けなくなることがある。甲斐甲斐しく世話をしてくれる響は無二の友。一人称は「小生」。薙刀を扱う能力を持っているようだが、ほんの数コマしか出ていないため詳細は不明。
魔法少女を取り巻く人たち
小町待子
狼一たちが通う学校の担任。眼鏡をかけた巨乳美人。まだチームワークがなっていない四人を『不合格』と言い放ったり、トランシーバーを介して怪物の出現を伝えるなど、マジカル団の司令官的存在。彼女もまた「生徒たちのことをなんでも読み取れる」能力者である。
サボちゃん
簓のマジカルパートナー(魔法少女のサポート役)であるサボテン。時には金髪のイケメンにも変わる。呑気な性格だが根は熱い。簓が自分の能力を使いこなせるようになってからは『(気弱な簓を助ける)自分の役目は終わった』と忽然と姿を消した。
日向夜
朝のマジカルパートナー。容姿は双子のように朝にそっくりであるが、性格は正反対におっとり。
その正体は数年前に怪物によって死に別れた実際の朝の双子の妹である「日向夕」が、朝の思念によって具現化した、いわば夕の分身である。最終決戦にて朝を庇い致命傷を負うも「やっと朝を護ることができた」と喜び、消え去った。
警太
雫たちの町に唯一残っている警官。待子と仲が良く、怪物出現の時は自転車を使って現場に急行する。
ミー
狼一に惚れている『猫』、巨乳。どういう経緯か人化能力を身に付け、狼一とにゃんにゃんしようとする。雫の巨乳っぷりに嫉妬する描写も見られた。ケモロリ、メスケモの姿で一部の読者を狂喜させたが猫耳に落ち着いてしまい、狂喜した読者を即座に葬り去った。
狼一との中が落ち着いた後は、いつの間にかコトちゃん・スカちゃんと仲良くなっていた模様。
社長
ルルが支援を受ける(かつてマジカル団の三人も受けていた)「魔法使い派遣会社」の社長。サングラスとスーツを身につけた恰幅の良い強面男。怪物に対抗できる数少ない勢力ということで、メディアからも注目を集めている。しかし自らの会社を立てること一本で行動しており、華が無いという理由でマジカル団の三人をすっぱりクビにする、魔法少女に「救えない命のほうがよっぽど多い」と厳しく現実を打ち付ける、テレビの撮れ高を重視するというだけで魔法少女が映える悲惨な状況を仕込む(あるいは放送内容を差し替える)などその容貌に違わず悪辣な面が多い。
というより魔女やある怪物を誕生させる要因となったり、純粋だったルルの性格を歪ませたりと、つまりは本作におけるこれである。
魔女と怪物たち(一部ネタバレ注意)
本作における敵役。その多くが「魔女」を介して作り出された。
魔女
この作品における黒幕。黒髪の幼女で、普段は陰陽の柄をしたボールに乗って浮遊している。誰かの額に自分の手の平を当て、「見せて、あなたの心を。」と声を掛けることでその人物を元にした怪物を生み出す。また、魔法少女たちの攻撃は一切通用しない。
詳しくは当該記事にて説明しますが、この物語における核心について書かれていますので閲覧注意。
ウナギの怪物(名称不明)
雫と狼一が出会ったきっかけを作った怪物。ウナギというよりは巨大なワームの姿をしており、この物語における丸呑み要素を作り出した。4巻でも少しだけ再登場しているが、このときはあっさり倒されかば焼きにされた。
鳥の怪物(コトちゃん)
第7話から登場した小鳥(インコ?)。魔女に『人間と遊びたい』という心を解放され、ハーピーの姿に変貌。簓を人質にとり、飛翔や分身術で魔法少女たちを翻弄するも覚醒した簓の能力に敗れ、元の小鳥の姿に戻る。その後は雫に「コトちゃん」という渾名をつけられ、彼女の家で飼われることとなった。
スカンクの怪物(スカちゃん)
鳥の怪物と同時に登場した、大柄なスカンク。その巨体と猛烈な臭気の屁で魔法少女達を苦しめるも鳥と共に敗れる。その後は普通のスカンクに戻りコトちゃんと同様、「スカちゃん」という渾名を雫につけられた。
この作品…というより魔法少女ものでも貴重なケモ屁要素であり、たった1回しかその能力を見せつけなかったことを残念がる人がいるとかいないとか。
長井望(ながいのぞむ)
重病を負う老人。医師に余命宣告をされた日「死ぬ前に乙女のパンチラが見たい」という欲望が暴走し、目と口が著しく肥大化した異形の怪物となる。口から吹き出す突風(パンチラへの羨望)でマジカル団を苦しめたが、雫が変身前の制服姿で(文字通り)一肌脱いだことで怪物としての姿は消滅し、彼の病気も回復した。
胸内映子(むなうちえいこ)
魔法使い派遣会社とタイアップしているドキュメンタリー番組「突撃!隣の魔法使い!」のリポーター。魔法少女たちを崇拝のレベルで愛している。
しかしその崇拝の理由は「弟を殺した怪物たちを葬ってくれるから」という狂信であり、取材での雫の「怪物になってしまった人たちを救うのが夢だ」という発言に対して「なぜ怪物を助けるのか」と激怒。直後に歪な手足が生えて怪物化して暴れまわる。ルルの激しい雷撃に鎮圧され、雫の治癒によって人間の姿を取り戻すが「この身体は直せても弟を殺された苦しみは決して直せない」と痛烈な台詞を吐き、どこかへ去っていった。
響彩音(ひびきあやね)
キリコの無二の親友。常にメイド服を着ている。ある日『自分も魔法使いになって、キリコを守りたい』という願いを魔女に見透かされ、ボロボロのドレスを纏ったような半怪物に変貌。『重力・狂想曲(グラビティー・ラプソディー)』という周りの重力を自在に増減できる能力(歌)を使いこなしマジカル団を全滅の危機にまで陥れた。だが人間の姿に戻った直後、本当に魔法使いとして治癒能力を発現し、致命傷を負っていたキリコを回復させた。
関連イラスト
関連タグ
ジコチュー、サイアーク、ゼツボーグ…魔法少女シリーズとしての大先輩における怪物。「人の願いや心を具現化させた怪物」という点で今作における怪物たちと似通ったところがある。(連載期間もこれらのシリーズと放送期間とかぶるので、少なからず影響は受けていたとみられる。)
天体戦士サンレッド…正義の戦士らしからぬ服装な正義の戦士筆頭。事件が起きるのがごく近くの街中であることも共通している。