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岩屋寺騒動

いわやじそうどう

岩屋寺騒動とは、ローカルバラエティ番組『水曜どうでしょう』に関連する出来事の一つ。
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概要編集

HTB発のローカルバラエティ番組『水曜どうでしょう』内で発生した騒動の一つ。

同番組の人気企画の一つ「四国八十八ヶ所」シリーズにおいて、四国八十八ヶ所の45番岩屋寺近くにおいてほぼ毎回のように起きる出演者とD陣によるハプニング、もとい小競り合いを指す。大抵の場合は大泉による盗み食いや、D陣(基本的にに藤村D)によるイカサマ行為、大泉へのイジりが発端となる。


今のご時世ならば炎上間違いなしの珍道中だが、こんなドタバタ劇も「基本行き当たりばったりなロケ旅で、道中の予測不能なハプニングも楽しんでもらう」スタンスだった故である。『水どう』がレギュラー放送されていた1990年代後半~2000年代初頭は、今よりも色々とコンプライアンスなどが緩かったことも大きい。


ちなみに編集

この騒動の直前には毎度、岩屋寺の空気に当てられて悟りを開いたかのように振る舞う大泉だが、実は彼を含むどうでしょう班が訪れているのは岩屋寺の山門(標高約500m地点)のみである。


「山門ならもう寺に来てるし、なぜそこをツッコむ?」と思う所だが、四国八十八箇所を知る人ならば相当なツッコミどころなのだ。


実は岩屋寺は四国八十八箇所屈指の高所にある寺のひとつであり、また、八十八箇所屈指の山門と伽藍(寺の本体)の距離が遠い寺である。遍路本札所の中でも4番目に高い(1位・雲辺寺、2位・焼山寺、3位・横峰寺、5位・大龍寺。無論、どの寺社も本企画にて、どうでしょう班が進むのに苦慮した寺であり、普通のお遍路でも難所と呼ばれる寺である)。

岩屋寺の本伽藍(つまり本堂や庫裡などの「きちんと寺として機能している」施設群)は標高約600~700m地点にあり山門からでも歩いて30分はかかる場所にある。(実は切幡寺と弥谷寺も同じく山門から本伽藍の距離がある寺)


ゆえにどうでしょう班、実は岩屋寺の入り口と言える場所にすらたどり着いていないのだ。


岩屋寺に辿り着いてもいないのに悟りを開くなど言語道断である。


四国八十八ヶ所編集


「あんたが草餅買わないからじゃないのよ!!」


初めて訪れた岩屋寺の空気にあてられ「ありがたいなぁ」と悟りを開いた大泉だが、その後D陣の食糧(特に嬉野Dクリームパン)を盗み食いし大喧嘩に発展した。


事の発端は岩屋寺を参拝した直後、大泉は麓の売店で「腹がへったから草餅買ってくれ」とせがんだが、D陣はスケジュールの都合上時間に押されていたので買う時間が無く、「(次の寺まで)まだ我慢しろ」と虚しくも却下されてしまう。だがD陣には昨日買った菓子パンが用意されていたのに対し、大泉には何も用意されていなかった。


このパンは藤村Dは運転、嬉野Dはカメラの撮影という役割があるから補給としてのもの。出演者である大泉は後部座席に置物のごとく座ってるだけで、地図を読むとか何かしらサポートするとかいった事はしなかった。「地図も読めないバカ」を自称、さらには班内で度々イジられる大泉、下手にガイドをするとまた揉める可能性を加味すれば大人しく座っている方がいいのだが空腹なせいもあってか大泉は憤慨し、それを当てつけるかのように嬉野のパンを盗み食いするに至った。


そして子供の喧嘩のような大人気ない小競り合いが続き、挙げ句の果てには「もう行かない!!」等と大泉が駄々を捏ねれば、藤村も「置いていくぞ!」と突き放す発言も目立つようになる。結局嬉野のパンを大泉にあげた事で騒動は終結したが、その姿を見た藤村は「欲望の塊だもんなあ」とぼやいていた。


されど、その怒りは、普段は自らの職責に従い無口を貫いている嬉野が、この八十八ヶ所巡礼の後にアメリカに行った際にも蒸し返して怒りを顕にしたという根深いものであり、げに喰い物の恨みは恐ろしきという事をまざまざと視聴者に見せつけ続けたのであった。


四国八十八ヶ所Ⅱ編集


「降りないっつってんだろ バカ野郎」


前回の企画と同様に、同企画でも岩屋寺にたどり着いた一同。

「顔が仏様のよう」と藤村は言い、大泉も「皆様にも幸せがありますように」と悟りを開いて、改めて心を入れ替えた。



…はずだったのだが、岩屋寺を出発し次の寺に向かう最中に後部座席から


ガサガサガサ


と明らかに袋を開ける物音がする。カメラが切り替わると…


「おまえ何食ってんの」


「俺のパンだろお前それ!!!」


仏様 パンを盗む


またしても悟りを開いたはずの大泉は藤村Dのパンを盗み食いしていた。

藤村は当然憤慨。嬉野も「ダメだよ人の食っちゃあ」と窘めていたが、当の大泉は悪びれることもなく「目くじらを立ててこれは誰のものとか決めてかかるものじゃない」と言いながら袋に手を伸ばし…

「それ オレのじゃねぇかよ!」


仏様 また盗む

今度は嬉野のパンにまで手をつけ始めた。

とうとう藤村と嬉野も大激怒。藤村からは「お前もう降りろ」、嬉野からは「食うなよもう!」「おかしいんじゃないか お前」と非難轟々。しかし大泉はこの言葉に対し「なんだぁ?この野郎」「カメラ壊すぞぉ」などと逆上するという暴挙っぷりを見せつけた。この男、ミスターがいない途端にこれである。


次にたどり着いた大宝寺では真っ直ぐに伸びた杉の木を見て、大泉は「この杉のようにまっ直ぐでありたいなぁ」と再び悟りを開く事に。藤村は「お前チグハグだもんな」「さっきまで人のパン食っといて」と呆れ果てる事に。

挙げ句、仏様は「僕はもうそういうの忘れた」「もう忘れたね 見てごらん藤村君」「もうパンの事なんてのはいいね?」と有難い言葉かのように支離滅裂な言葉を発した。最後には


「人間というのは許せる生き物だからね」


この一言である。


しかし、それを本当の神様は見過ごさなかった。次の寺に向かう途中で近道をしたばっかりに、その道中道とは言えない道で脱輪。さらに車のタイヤがパンクしてしまうアクシデントに見舞われた。まさしく天罰か。これを真に受けた大泉は少々反省した。


四国八十八ヶ所Ⅲ編集

「もっとないのか賢いやり方が」


前回までの企画とは異なり、同企画では森崎博之TEAM NACS)が繁多寺から急遽彼等の旅に同行、一方で大泉は三度岩屋寺にて「悟り」を開いており、旅慣れぬ森崎のゲップの連発などにも寛大な様子を見せていた。

が、当然それで終わるはずもなく、今度は大泉が運転中であるにもかかわらず、藤村が執拗にみかんを食べさせてこようと試み、それでも当初は(それによる運転ミスが発生した際にも)「僕が悪い」と怒らずにいた大泉も、度々突き出されるみかんが鼻の穴に入るに至ってとうとう「カチッ」とくることに。

盛り上げようと思ってと言い訳する藤村に「おまえ、馬鹿じゃないのか?」「盛り上げ方が強引じゃないか」とのぼやきを残し、「今年の岩屋寺騒動」もまた幕切れを迎えたのであった。


前述の流れからも察せられるように、同企画のみ発端が大泉ではなくD陣から、しかも些か無理くりな挟み方であった上、この岩屋寺騒動が放送された第2夜での大きな見せ場が、前述の森崎が合流するくだりであったことから、過去の2回に比べるとやや印象の薄い「岩屋寺騒動」ともいえる。

さらに言えば、それから間も無くして彼らは、仏様から悍ましい仕打ちを受ける羽目になるのである・・・。


関連タグ編集

水曜どうでしょう 四国八十八ヶ所 貪欲

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