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嵐が丘

あらしがおか

「嵐が丘」とは、イギリスの小説家エミリー・ブロンテの小説作品。
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概要編集

「嵐が丘」とは、イギリスの小説家エミリー・ジェーン・ブロンテの小説作品。

原題はWuthering Heights

エミリー・ブロンテの処女作にして唯一の長編小説。ジャンルは悲劇

1954年に刊行されたサマセット・モームのエッセイ「世界の十大小説」の1つとして上げられている。

発表当初は酷評されていたものの、20世紀に高く再評価された。


青年ロックウッドが嵐が丘と呼ばれる場所を訪れ、家政婦のネリーに話を聞くという形式で話が進み、イングランド・ヨークシャーのハワースを舞台にした悲恋と、そこから始まった復讐を描いた愛憎劇という荒々しく背徳的な物語が展開する。


あらすじ編集

昔、この嵐が丘には地主のアーンショウとアーンショウ夫人、その子供である兄ヒンドリーと妹キャサリンが暮らしていた。

ある日、アーンショウは外出先のリヴァプールで身寄りのない混血の少年を哀れに思い、家に連れ帰った。彼はその男児をヒースクリフと名づけ実の子のように可愛がるが、得体のしれない出生と浅黒い肌を持ち、英語もうまく話せないヒースクリフを召使たちは快く思わず、ヒンドリーも彼のことをイジメていた。

しかし、キャサリンだけはヒースクリフと打ち解け、彼と交流するようになる。

数年後にアーンショウとアーンショウ夫人が亡くなり、ヒンドリーとその妻フランセスが嵐が丘の主となった。ヒースクリフは養子から下働きの扱いにまで格下げされるが、キャサリンは変わらずに接し、やがてヒースクリフとキャサリンの間には恋心が芽生えた。

しかし様々な偶然によるすれ違いが続き、キャサリンとエドガーの婚約を知ったヒースクリフは絶望のあまりに屋敷を飛び出してしまう。

そして3年後、裕福になったヒースクリフが嵐が丘に戻ってきた。彼はキャサリンとエドガーへの復讐を目論んでいた。


登場人物編集

  • ヒースクリフ

リヴァプールで拾われた混血の孤児。キャサリンに裏切られたと思い行方不明になり、3年後に金持ちになって戻ってきた。キャサリンとエドガー、ヒンドリーへの復讐を目論んでいる。


  • キャサリン・アーンショウ

嵐が丘の主人アーンショウの娘。自由奔放で激しい気性ながら、美しい容姿を持つ。

ヒースクリフと惹かれ合い、彼のことを自身の「魂の片割れ」だと考えている。

エドガーの婚約に応じたのは、ヒースクリフとは身分上どうしても結ばれることはないため、エドガーと結婚し得た資金で彼の後ろ盾となり、出世させようという考えだった。

ヒースクリフが居なくなってからは身体の調子を崩し、エドガーの子を産むと亡くなってしまう。


  • エドガー・リントン

キャサリンと結婚したリントン家の息子。気弱な性格。

ヒースクリフから執拗な復讐をされる。


  • ヒンドリー・アーンショウ

嵐が丘の主人アーンショウの息子。キャサリンの兄。父親の愛情を奪ったヒースクリフのことを憎んでおり、彼のことを虐待していた。



  • エレン・ディーン(ネリー)

嵐が丘の家政婦の娘で、自身も家政婦となった。

ロックウッドに嵐が丘での出来事を語る。


  • ロックウッド

本作の語り部。ヒースクリフと出会ったことで嵐が丘に興味を持ち、ネリーの昔話を聞く。


関連タグ編集

悲劇 ゴシック小説


嵐ヶ丘鬼束ちひろの8枚目のシングル「Beautiful Fighter」に収録された楽曲。歌詞の世界観と響きで名前をつけたため、本小説との関係はないとされている。

Limbus_Company:作品内にて「ヒースクリフ」という囚人(いわゆる仲間)が存在。彼がメインとなるストーリーはまだ公開されていないが、「キャサリン」が存在すること、そして復讐に囚われていることは示唆されている。

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