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巴あや

ともえあや

『サタノファニ』の登場人物であり、羽黒刑務所の受刑者の少女の1人。
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データ編集

  • スリーサイズ:78(Aカップ)・56・82
  • 血液型:A型
  • パーソナルナンバー:LB0005

概要編集

羽黒刑務所に収監された囚人の少女の1人で、斧やナイフで20人以上を殺傷した「日向村(ひゅうがむら)皆殺し事件」の犯人。後述するが犯行以前から村人達に迫害されており、生傷が絶えなかった模様。物語開始より2年前には既に羽黒の囚人となっていた物の、メデューサとして覚醒する切っ掛け自体は4年前で丁度小学校高学年の年恰好であった為、年齢的には15、6歳位と推定される。


マーダーモデルは「都井睦雄」。スイッチは頭に鉢巻を巻いた特攻服(多くの場合前を留めていない)で、刀や鉈で武装している。また第11次実験の立体迷路、男性受刑者を利用した第12次実験の夜の野外といった暗所では、鉢巻にライトを差していることもある。


人物像編集

一人称は「私」で二人称は「お前」、そして話し方も中性口調。

普段は無口且つ無表情で、他のメデューサ達ともやや距離を置いている。ただブリシャブパーティーやモンブランを取り合うバレーボールなどのレクリエーションには参加しているため、刑務官の西に対するいたずらのような、悪ノリには付き合わないというタイプの様子。

周囲を自然で囲まれた村で育った為か身体能力は高く、ミラーニューロンの発火数値も最高値を記録する「天才」ぶりを見せている。また、川や池でよく釣りをしていたとしてカチュア同様に釣りも海でも上手い。メデューサとしては刀を武器に戦い、剣術の腕もかなりの物。


自身が貧乳である事を気にしてか、劇中ではその事を指摘されて逆襲する場面が散見される。


セーラー服を着ている際はスカートの下にブルマを着用。

戦闘時、動きやすさを重視する為にスカートを脱ぎ捨てることがある(上セーラー服、下はブルマという通称セーラーブルマ)。



その過去編集

最初から日向村の住人では無く外から来た余所者で、母親から女手一つで育てられた。だが、母親が娼婦だった事もあって同級生の子供達からは仲間に入れて貰えず、虐めのターゲットにされる等、文字通りあやは村八分にされていた。因みに上記の身体能力や釣りの腕は、自然を相手に一人遊びに興じる過程の中で育まれた物らしい。


物語が始まる4年前、丁度彼女が小学校高学年の頃に同級生から性的嫌がらせを受けていた所、その場に現れた龍野に助けられる。元々医者の居ない村で診療所を開いた龍野は村人の為に昼夜を問わず身を粉にして働いた為、外に対して排他的な日向村の村人達も次第に彼を受け入れる様になった。無論あやもその例に漏れず、母親と肉体関係を持たない事もあって好感度も高く、虐めに遭う度に彼の元へ足繁く通う程であった。

そんな或る日、何時も虐められる自分の弱さを嘆き、涙ながらに「強くなりたい」と口にしたあやの想いを汲み取った龍野は治療に使うHMDを彼女に貸し与え、剣豪と戦うVRゲームに興じさせる。初めてゲームを与えられたあやは、兼ねてより剣術に興味が有った事もあって直ぐに夢中になった。

結果として心身も強く鍛えられ、中学に上がる頃には虐めっ子を撃退出来るまでに成長。剣腕もかなり上達しており、生傷も少なくなっていた。だが、彼女はこの時気付かなかった。龍野が与えたHMDこそ、メデューサを作り出す為の悪魔の機械だった事を………。更にゲームをプレイする前と後で彼から奇妙なカプセル薬を飲まされ、HMDによって後の羽黒でも見せられた映像を心身のリラックスの為に見せられる等、あやは龍野の手によって知らず知らずの内に確実にメデューサへと仕立て上げられて行く。


そして悲劇は起こった。折しも村で一人の男性のバラバラ死体が発見された事を受け、閉鎖されたコミュニティだった事もあって村人達は暴力的な気質へと変貌。そんな或る晩、龍野の元から帰宅する途中にあやは、村長の母親の老婆と出会う。だが、様子が可笑しい。何と村長の母親はフリッツ・ハールマンなる殺人鬼を内に宿すメデューサへと変貌しており、丁度村人の男性の1人を殺害していたのである。偶然、殺人現場を目撃してしまったのも然る事ながら、メデューサとなった老婆にあやは襲われてしまう。

命からがら村の集落へと逃げ出すあやだったが、彼女の目に飛び込んで来たのは全焼する自宅と、村人によって母親がバラバラにされて殺されていると言う、絶望としか形容し様の無い地獄絵図だった。何と村人達は龍野の撒き散らした麻薬で可笑しくなっており、更にその治療によって殺人鬼の人格を刷り込まれていたのだ。殺人鬼と化した村人を相手に、遂にあやはメデューサ症候群を発症。狙い澄ました様に現れた龍野に手渡された刀で狂った村人達と死闘を繰り広げる。

やがて同じ様に殺人鬼の人格を刷り込まれた村長と対峙するも、1度は緊縛された上で敗れ、生への執着を手放しかけるが、マーダーモデルの都井睦夫の特性によって殺意が再燃。村長を追って遊び場にしていた木に隠していた武器を手に、あやは村長を遂に殺害する。尚、今回の事件が起こる以前から、あやは実はメデューサ症候群を発症しており、木の中の武器はその際に本人も気付かぬうちに用意してあった物であった。これもマーダーモデルとなった都井が入念に殺人計画を練っていた事に由来しており、今回の事件が無くても恐らくあやは大量殺人に及んだ可能性が有る。

龍野によって殺人鬼と化した村人は、あやが村長を殺害する事で全滅したが、彼女に残ったのは龍野への憎しみと、彼の身勝手の為に救われた事へのやり場の無い悲しみだけであった。

その後、駆け付けた警察に逮捕されたあやは全ての罪を龍野に擦り付けられた上で羽黒に移送され、現在に至る。尚、龍野の行った実験の事を訴えても誰からも信じて貰えなかったらしく、事件当時の彼の診療所はもぬけの殻で指紋も検出されなかった。


物語開始当初より、メデューサとしての戦闘力が他より頭1つ抜きんでていたあや。その強さの理由は、この日向村での殺人鬼達との死線を乗り越えて来た経験値の差であった。

因みに自身の過去を打ち明けた相手はカチュアだけの心算だったが、アマゴの匂いにつられて偶然やって来た千歌の知る所ともなる。そしてあやの過去を知った時、千歌は彼女に共感して心からの涙を流すのだった。


対人関係編集

メデューサ同士編集

釣りを通して互いに過去を打ち明け合い、絆を深め合った。


夜は容赦無く殺人に及ぶその姿からメデューサとして完成された存在と見ていたが、偶然とはいえ自らの過去を知って同情ではなく共感で涙を流すその優しさに触れたのを受け、認識を改める。


その他編集

  • 龍野

自身の人生を狂わせた張本人。村人に迫害されて育って来た彼女に戦う力を授けてくれた恩人だったが、それがメデューサを生み出す狂気の実験に利用されただけだと知って以降、あやの中では恨み骨髄に染み渡る仇敵となった。


関連タグ編集

サタノファニ

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