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「ここはワタシの蜘蛛の巣や。死ぬんはあんたやで」


データ

  • スリーサイズ:93(Gカップ)・60・91
  • 血液型:B型
  • パーソナルナンバー:LB0006

概要

元は山田恵庸の漫画『CHARON』の登場人物だったが、漫画が『マガジン』2014年4・5合併号にて打ち切りとなり、ほとんど台詞、登場シーンが無かった。

数年後に作者が発表した新作『サタノファニ』にて、スターシステムで主要人物の一人として登場。名前・容姿は『CHARON』に準ずるが、性格などキャラクター性が描かれるのはこちらが初となる。


羽黒刑務所に収容された受刑者の1人でロシア人のハーフ。因みにロシア人は母親の方で父親は日本人である。

出会い系で会った男性を次々に殺害した為、マスコミからは「ワンナイトキラー」と呼ばれている(後にターゲットには女性も含まれていた事を明かしている)。

外国人風の名前、風貌からは想像出来ないが、生まれも育ちも京都であり京都弁を喋る。

一人称は「ワタシ」。


ミラーニューロン発火の「スイッチ」となる衣装はパパーハを被ったケープ付きのコートで、色は黒で統一されている。戦闘では太腿に仕込んだ多数のナイフを武器に、罠を仕掛けての騙し討ちや不意打ち等の奇襲戦法を取る反面、近接戦闘は不向き。


「ベース」となったマーダーモデルはアンドレイ・チカチーロ


性格、人物像

性に対しては奔放で、自身をヤリマンと称する点から、同じく自他ともに認めるビッチカレンと良く絡む光景が劇中では散見され、その性への奔放さは男性相手にも大いに役立つ。これまでに行為に及んだのは女性も含め、何と124人と言うのだから筋金入りである。

その一方で捕まる以前に娑婆の犯行現場で死体を見て恐怖したり、真聖教団の支配する村に清掃員として潜入した際に知り合った先輩清掃員のレイカの事を案じる他、自分達をメデューサに変えた五菱の人間を「地獄に堕ちたらええねん」と唾棄する等、根は真っ当な良識人。

釣りが趣味らしく、魚類関係はその活き締めの仕方も込みで詳しい。また、サンクチュアリ号では麻雀も強い所を見せた。


真聖教編ではダーキニーとの戦いの最中、絶体絶命のピンチに陥った自分の命を危険も顧みず救い出した羽黒警備隊の若本を異性として見る様になる。


その生い立ち

ロシア人の血を引きながら、生まれも育ちも生粋の京都のカチュアだが、彼女の故郷は海に面した田舎であった。ロシア人の母はロシアンパブに勤めるホステスだったが、カチュアが物心付く前に離婚して国に帰ってしまった為、彼女は父の男手一つで育てられた。

外人風の外見に加え、田舎と言う環境も手伝って学校では虐めの標的にされており、その度に父がボートに乗せて海釣りに連れて行ってくれていた。幼少のカチュアにとって、海釣りは嫌な事を忘れさせてくれる1番の娯楽だったのである。彼女の魚への造形の深さと釣りの腕は、そうした過去に起因していた。

だが、中学に上がったカチュアに待っていたのは、自身に母親の面影を見出し豹変した父親から近親相姦されると言う地獄の日々であった。そのストレスから、やがてカチュアはメデューサ症候群を発症し、16歳の時に彼女は父を殺害。彼女が殺人鬼として童貞を捨てた最初のターゲットは、皮肉にも自身の父親だったのである。


劇中での主な活躍

第9話

本格的に千歌と絡んだのは今回が初。

自室に置かれていた謎のメモが誰の物かを千歌に聞かれた際、「多分、小夜子やろ」と回答。この時自身が関西人である事を明かしている。


第10話~13話

入浴の際に他のメデューサ達と共に刑務官の西をからかう。

その日の深夜に行われた第10次殺人実験では、未だ覚醒せぬままカレンに襲われる千歌を助け出す振りをして襲い掛かる。その後、追い付いたカレンと一触即発になるも、彼女の部屋に2人で侵入。油断していた所をベッドに隠れていた千歌に逆襲され、首を噛まれて戦意を喪失してその場は退散。


第21話~第25話

堂島姉妹が入所したその日の夜に行われた第11次殺人実験にて、黒い花嫁である小夜子のチームのメデューサとして、折しも白い花嫁の千歌がジムに来ていた所を罠に嵌めて凌辱しようとする。だが、自身の詰めの甘さが災いして逆襲され、腕をへし折られた挙句、新入りの瀬里と真希に千歌と一緒に狙われる羽目に。

起死回生の策を考えた千歌の囮に使われ、予め仕掛けておいた無双網で2人を一網打尽にしようとするも、CARシステムによる反撃を喰らって逆に取り押さえられ、そのままゴム弾で顔を破壊されて殺され掛けるが、千歌の飛び蹴りと其処からの追撃によって瀬里の人格が宿った真希はノックダウン。九死に一生を得た所で黒い花嫁=小夜子を捜しに行こうとする。だが、直後に瀬里の人格が本来の肉体に戻った事で相手は本調子となり、そのまま押されてしまう。辛くも死んだ振りをしてやり過ごそうとするも相手には通用せず、ゴム弾を数発叩き込まれて負傷。失禁しながら戦闘不能となった。


第32話

殺人実験の翌日、女医の手で記憶を消された上で両腕の負傷が千歌だと聞かされたのを受け、その日のレクリエーションである海釣りで千歌を顎で扱き使う。因みにこの時、鯖折り等の活け締めの知識を披露している。


第34話~第38話

第12次殺人実験の為のモルモットとして連れて来られた男性囚人相手に殺し合いを展開。依然両腕の負傷が残る手前、誰と組むか相手を見極めた結果、千歌と組むのが1番と思ったのだが洋子の提案でくじ引きとなり、結果カレンと組む羽目に。だが、直前に先遣隊として自分達を急襲していた男性囚人の今田兄弟と性交しながら殺害し、その快楽に興じる(※因みにこの時、彼女のマーダーモデルがチカチーロである事が明かされている)。


第46話

男性囚人との殺し合いから3日後、他のメデューサ達共々、女医の意向で記憶消去の措置を受けなかった事で自分達が五菱に作られた殺人鬼である現実を突き付けられる。全てを知った時、「捕まる前、ホテルで我に返った後の方が怖かったわ」と心情を吐露していた。


第55話~第100話

サンクチュアリ号で麻雀で荒稼ぎした後、他のメデューサ達と大浴場で入浴。その日の晩、メデューサ症候群を発症すると、女医の命の下に五菱に楯突く天童組の抹殺に動く。その尖兵として、難波とその手下達をハニートラップアナルウオッカと言った搦め手によってトイレで次々と殺害。この時、自分達の素性が相手に知られてる事に疑問を抱き、カレンが裏切った物と判断して彼女を始末しようとする。だが、直ぐに誤解だった事が分かるやカレンが殺した男の服を奪って男装。その足で洋子の助太刀に向かう。


その後、負傷した洋子を女医の元に届けると、本来のスイッチに着替えて客室エリアで残るメデューサ達と共に水野の抹殺に動く。手持ちのナイフの全て投擲するも通用せずに反撃を喰らい、ピンチに陥るがメデューサとして完成された千歌が現れて水野を仕留めた事で女医からの指令は達成。直後に脱走へ動き出す堂島姉妹の抹殺を命じられるが、他のメデューサ達と共に抑え付けるだけで殺さず、2人の脱走を幇助。餞別に麻雀で荒稼ぎした金を与えるも、直後に現れた羽黒特別機動隊によって身柄を確保され、怪我が癒えた後で懲罰房送りとなる。


第104話

西の提案でカヤックフィッシングに出る羽目となり、あやと組む羽目に。この時、彼女に自身の身の上を語っている。


第115話~124話

真聖教団に取り込まれた真希の救出と、そのメデューサとも言うべきダーキニーの殺害を香澄に命じられ、カレンとあやの2人と共に第2陣として神無村に潜入。清掃員のカツ子として真希が中等部に通う学校に潜り込むと、戦闘になった時に備えて仲間の為に武器を隠しつつ、先輩清掃員のレイカと共にトイレ掃除に従事。すると現れたジェフリー・ダーマーのダーキニーである根津遊里と遭遇する。折しも夕刻、学校の各地でメデューサ達がダーキニーと交戦する中、カチュアも根津に不意を突かれて催眠ガスを浴びせられ、まともに立ってられなくなって命を狙われそうになるが、レイカが顔に洗剤を掛けて怯み、更に事前にトイレに仕掛けた小型爆弾でダメージを与えた隙に逃走を図る。

途中、被っていたウィッグが取れてカチュアとしての正体がバレるが、「(真希の名を伏せて)教団に取り込まれた友達を助けに来た」事を伝えると、レイカもこの学校の元教師であり、失踪した息子の安否が気になって清掃員として学校に潜り込んだ事をカチュアに伝え、協力する事を約束。だが、直ぐに真聖教信者のダーキニー見習い達を連れた根津に追い付かれてしまう。


気付けば自身は何処とも知れぬ部屋に、下着姿でX字の拘束架に磔にされていた。周りを見渡せば隣には根津の犠牲になった女生徒の亡骸が磔にされており、更には彼女が殺めたと思しき老若男女の写真と髑髏が飾られている。この悪趣味な空間は根津のプライベートルームであり、体育館地下の使われなくなった柔剣道場を改装した「ダーマーの神殿」であった。

其処へ現れた根津にハンバーグを無理矢理食べさせられそうになるが、2人の手先がレイカを連れて来たのを受けて安堵する。すると根津はチカチーロを宿すカチュアに会いたがっていた手前、レイカの身を案じる彼女の姿を見て、「本当に殺人鬼なのか?」と疑惑の目を向ける。するとカチュアは逆に根津の殺しに「ポリシーを感じない」と反論した為、相手から鳩尾に蹴りを入れられると同時に凌辱されそうになる。

合気道で手先をいなし、自身を助けようとするレイカだったが、反撃を喰らった際に手元に転がった髑髏が自分の息子で、根津に殺害されたと知って号泣。戦意が喪失した所へ2人のダーキニー見習いに襲われ、絶体絶命のピンチに陥る。


根津の凌辱で絶頂寸前まで追い詰められるもレイカを助ける為、カチュアは苦肉の策としてS状結腸に仕込んだ殺人メカを起動。子宮に硫酸を流し込まれる前に仕留められるかどうか、勝負は時間との戦いになったが、事前に著名な殺人鬼の知識を一晩で頭に叩き込んでいたカチュアは自身がダーマーの理解者であると告げる事で相手の心の動揺を突き、遂に肛門から殺人メカを繰り出してその毒液の注入に成功し、絶頂対決はカチュアに軍配が上がった。

30分で死ぬ遅効性の毒だったお陰で手先の信者2人が根津を連れて退散し、その後にレイカに拘束を解いて貰う寸法だったが、カチュアから騙されたとして取り乱した根津は誤ってレイカの息子の頭蓋骨で足を滑らせ、近くの机に転倒。そのまま机に置いてあったランプの灯がガソリンに引火して火達磨となり、根津は焼死した。

ダーキニーを仕留めは出来たが、古い木造建築と言う事もあって室内は炎上。必死で消火するレイカに実名を明かし、仲間を呼んで来る様に伝えて逃がすと、磔にされて身動きの取れないカチュアは死を覚悟する。両親から投げ捨てられ、殺人鬼にまで身を堕とすと言う最低の人生だったかも知れないが、レイカを救えたとしてその気持ちに後悔は無かった。

すると現れたのは、羽黒警備隊の一員である若本だった。火の手が上がる中、先に逃げた手先2人を捕えた若本は、お姫様抱っこでカチュアを抱えてその場を脱出する。そんな若本の姿に、彼女は自分が惹かれて行くのを感じていた。


対人関係

メデューサ同士

殺人実験の際には彼女から散々な目に遭わされている印象が強いが、危ない所を助けられたりした事も有る為に実力込みで一応信用はしている。日常でも釣りの一件以来、多少の苦手意識を持たれている感じがするが、普段の間柄は決して悪くはなく、まずまずの関係と言った所か。


第10次殺人実験の時に一触即発になりかけるも、千歌と言う共通のターゲットの為に手を組んだ他、第12次殺人実験やサンクチュアリ号でも度々コンビを組んでいる。第34話ではビッチとヤリマン同士気が合うのか、意気投合して抱き合う程の間柄。


当初はまるで絡まなかったが、カヤックフィッシングで身の上を打ち明けてからは距離が縮まり、真聖教団編ではアマゴ釣りの中で逆にあやの過去を知る等、釣りを通して互いの過去を知り合う仲となった。


その他

  • 若本

羽黒警備隊の一員。根津に囚われて凌辱され掛けるも、絶頂対決を制して相手を仕留めた際、囚われた室内が炎上して焼死を覚悟した所へ現れて命を救われる。無茶を通して自身を助けたその雄姿を受け、カチュアは異性として意識する様になる。


余談

作者の山田氏はサタノファニで最も好きなキャラに彼女を挙げている。理由は凄く使い易いからだとか。

その関係からか、ヤクザ編や真聖教団編では先陣を切って敵を仕留める役回りが多い。


関連リンク

サタノファニ


ナクタ:同じヤングマガジンの連載漫画『パラレルパラダイス』のキャラで、真聖教団編でカチュアが敵に捕らわれて磔に遭っていたのと同時期、こちらも同じく磔による辱めを受けていた繫がり。

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