「露西亜人形殺人事件」にて登場。
職業は挿絵画家。32歳。
五重奏の担当楽器はビオラ。
首元のチョーカーと、顔の右半分を覆う前髪が特徴的。
髪の色はアニメでは茶色だが、アプリでは銀色。
莫大な遺産の相続人候補となり、北海道のとある湖にある「露西亜館」にて暗号解読レースに参加することになる。
助っ人として、その逃亡生活に協力したことがある高遠遙一を同伴させた。
高遠といつ、どこで出会い、なぜ逃亡生活に協力したのかは不明(彼が殺人犯となる前からの旧知の可能性もあるが、それにしても謎が多い)。
彼の正体を知ったうえで普通に接している(寧ろ頼りにもしている)こと、相続人達の雑言や口論に微笑みを浮かべながら皮肉で返したり、殺人が起きても我を忘れて取り乱すこともなかったところからして、かなり胆が据わった女性のようである。
ネタバレ注意
過去に火事に遭っていて、その際本人は顔の右半分を火傷、弟は一酸化炭素中毒により意識を失い植物状態で入院。その医療費を賄うために参加した。
人格者で通っていた推理小説作家、山之内恒聖(暗号解読レースの発起人)の「裏の顔」も正確に読み取っており、「(挿絵の一件で)ほんとは私のこと、殺したいくらい憎んでたんじゃないか」と金田一達に述懐している。
その一件というのは、ちょっと前に山之内の小説の挿絵を描いていてトリックの答えに気づき、それを挿絵の中で表現したこと。それに気づいた読者からドッとクレームが来たが、その件を山之内は笑って許したという。
その読みは当たっており、これは事件後に高遠が「山之内」の動機として挙げている。
露西亜人形殺人事件の犯人・コンダクターにより、絞殺の上首を切断され、第三の被害者となってしまう。
彼女の死には普段人を殺すことを厭わない高遠でさえもショックを受けたようで、条件付きとはいえ犯人への仇討ちを金田一に宣言させた。弟の医療費はどうなったのだろうか…
なお彼女が殺された「密室殺人」のトリックがこの事件最大の謎となる(高遠はすぐに解けた)が、彼女が亡くなる前に語った「とあること」は暗号解読の鍵として、金田一達の推理を助けた。