概要
見た目は普通の犬とは変わらないが、良く足下を見てもらいたい。
空にさんさんと太陽が輝いていても、なんらかの光に当たっていても、地面には少しも影が映らないのだ。
もしあなたがそれに気づいたのなら、その場から一目散に逃げだした方が良い。
この呪いの犬に取り憑かれてしまうと、死ぬまでに13回の不幸に出会って苦しむと恐れられているのだから。
実は...
この名と説明は佐藤有文著の『世界妖怪図鑑』に掲載されたもので、元絵はイギリスの聖職者であり作家であったエドワード・トップセルによって、17世紀に著された『四足獣物語』に掲載された、踊ったり芝居をするばかりか、貧しい家で召し使いの仕事までもすることができる「ものまね犬」と紹介された木版画である。
なおこの木版画の犬には影があり、後に別な妖怪図鑑に掲載された際には、名の通り影が無いイラストが描かれている。