志磨珠義
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しまたまよし
大正処女御伽話のキャラクター
※ここから先ネタバレ
彼がここまで冷酷な性格になったのは、彼自身の幼少期に理由があった。
元々は善良な心を持っていた珠義は、貧しい家庭に生まれており、僅かな食料を頬張る両親の姿を見た挙げ句、自身をいざとなれば捨てるような発言を聞き、不安にかられていた。
そんな中、雪と言う少女と出会い彼女と交友を深める内に思いを寄せるようになるも、数年後良家に嫁ぐ彼女を見送った際に彼女から別れの言葉を受け取ったと同時に自身の心に「結局は金がすべて」だという概念が生まれ、すべてを受け入れられなくなるという息子珠彦と似た境遇を抱えてしまう。
それを聞いた珠彦は、志磨を継ぐこと諦めることを宣言。
その理由は「継いだ先の未来が必ず自分と同じになるから」との事。
独裁者も同然の自身のやり方に不安を感じた珠彦のこの言葉により、珠義は心か少し穏やかとなった。
昭和オトメ御伽話では既に死亡しており、長女の珠代が当主となっている。ただ、その時点で志磨家は落ち目とまで言われており、珠義の手腕を窺い知れるものとなっている。
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