戀といふ字を解いてみれば 糸し糸しと言ふ心
概要
「花札」をモチーフにした女性向けオリジナルドラマCD。
続編に「戀々第二幕 現鑑〜いまかがみ〜」があり、1期に4枚、2期に6枚と全10枚発売されている。
マリン・エンタテインメントとNBCユニバーサルから発売されたが、現在はマリンの通販サイトでは「SOLD OUT」となり(後に「戀々」のページのみ閉鎖)、現状アニメイト限定版などの通販サイトでしか買うことが出来ない。
物語
日本には、古来から季節をつかさどる花札=「戀札」が存在するという。古に封印されたとされる「戀札」が十二枚一揃となっていることで日本に正常に四季が巡るシステムになっているのだが、何者かによってその「戀札」の封印が破られてしまった。
封印が破られ札が飛散したことにより、日本の四季が乱れ……。
あなたは、ひょんなことから飛散した「戀札」を集めることになる。「戀札」たちとの勝負に勝てば、彼らはあなたを親と認め、回収(封印)に応じ、さらには「こいこい❤︎」な仲になれるのだが……。
日本に四季を取り戻すべく「戀札」を回収し、「こいこい❤︎」な仲を目指せ!
作品テーマソング
ELEKITER ROUND 0「戀隠れ 戀乱れ」
(歌詞に各花札の要素が散りばめられている)
登場人物
主人公
ご主人様(あなた)
本作の主人公。ひょんなことから「戀札」を回収することになる。
名前も声も姿も出ないが、2期の師走の衣装から制服は周知されている。(スカートの長さは不明)
月神
睦月(CV.鈴村健一)
「この瞬間…夜明けだけは、いつも何故か涙が出そうになります」
「あなたはやはり、私にとって光なのです」
1月をつかさどる月神。戀札は「松に鶴」。
謹厳実直な性格で、主人公の戀札回収を先導する。
責任感が強いがそそっかしいところもある。
運動・労働をしていないため虚弱体質。病弱ではないがすぐにヘバる。
主人公への呼び方は「ご主人様」。
如月(CV.梶裕貴)
「僕ともう一回こうやって帰り道を歩こうよ」
「夕焼けを見ながら、ご主人様と手を繋いで一緒に家に帰るのは…とても」
2月をつかさどる月神。戀札は「梅に鶯」。
外見は少年のようだが、大人びていて頭が良い。
月神の中でも中立的な立場であり、戀札システムの真相を知る数少ない人物。
主人公への呼び方は「ご主人様」。
弥生(CV.羽多野渉)
「心置きなく、お前さんの足の感触を堪能しよう」
「お前には分かるか?この気持ちが…恋なのか、そうじゃねえのか」
3月をつかさどる月神。戀札は「桜に幕」。
豪放磊落な傾奇者。
刹那的・快楽的にして惚れっぽい。情熱的な性格。
細かいことにはこだわらず、面白い方向に物事が進むことを良しとする。
主人公への呼び方は「ご主人」。
卯月(CV.立花慎之介)
「お前が俺の帰る場所になると言った、その言葉を信じよう」
「またいつか、何年…何百年経ってから今日のことも思い出すんだろう」
4月をつかさどる月神。戀札は「藤に不如帰」。
戀札の中で唯一存在する「呪い札」の月神。
その影響で記憶を失っており、「自分の居場所」を探し求めている。
知識や常識が一部欠如しており、その天然な言動でしばしば周囲を驚かせる。
主人公への呼び方は「主」。
皐月(CV.小野大輔)
「男が惚れた女の隣にいる時、頭ん中で何考えてるか知らないのかな」
「それでも誰かを、君を想うことが出来る。命さえあれば…恋が出来るんだ」
5月をつかさどる月神。戀札は「菖蒲に八つ橋」。
女好き、風流好きな優男。
享楽主義で、色ボケ。他の月神からは「下衆男」と評される。
新しいものが好きで時事情報に詳しく、現代の日本文化をよく理解している。
主人公への呼び方は「ご主人様」。
水無月(CV.鳥海浩輔)
「あんたの為にこの命をかけてもいい、くらいには大事に思ってる」
「あんたの幸福を願うことが、あたし達の幸せなんだよ」
6月をつかさどる月神。戀札は「牡丹に蝶」。
完璧主義なオカマ。
気位が高く、ヘタな主に仕えるよりは、消滅した方がマシと考えるほど。
外見は美女の体を装っているが、意外と(?)男らしい一面も。
主人公への呼び方は「姫」。
文月(CV.小西克幸)
「だから今は…おやすみ、お嬢」
「そんな当たり前の…ごく普通の毎日が、どれ程幸せだったか」
7月をつかさどる月神。戀札は「萩に猪」。
粗暴で荒っぽい言動が目立つが、根は純情で優しい。
怪力の持ち主で、考えるよりも先に体が動いてしまうタイプ。
極端な照れ屋のため女性は苦手。
主人公への呼び方は「お嬢」。
葉月(CV.日野聡)
「心安らかに、日々を過ごしておられるのか」
「この想いも、涙も、全て消し去ってくれればよかったのに…!」
8月をつかさどる月神。戀札は「芒に月」。
訳あって、月神として封印されていた時は、
ずっと編み笠をかぶり、顔をさらさずにいた。
一本気な性格で、「主」と認めた者には絶対の忠義を尽くす。
主人公への呼び方は「姫」。
長月(CV.遊佐浩二)
「困った時は、ひとりで抱え込んじゃ駄目だよ」
「生きてさえいれば、大概のことはどうにかなるんだ」
9月をつかさどる月神。戀札は「菊に盃」。
酒をこよなく愛する、脱力系のナイスミドル。
物事に動じず、マイペースを崩さない。
「変化の能力」を持っており、様々なものに化けることができる。
主人公への呼び方は「ご主人様」。
神無月(CV.吉野裕行)
「光を失う日が来ても、寸分の狂いなしに、君の姿を思い出せるように…」
「この世界は美しい…それを描く為に俺はいる。だから嫌ではない」
10月をつかさどる月神。戀札は「紅葉に鹿」。
人間にはあまり興味を持たない、無口で偏屈な男。
絵を描くことを生きがいとしている。
話しかけても返事をしない上に空気を読まないが、根は真面目で律儀。
主人公への呼び方は「主」。
霜月(CV.福山潤)
「時の流れから切り離された、只の亡霊だ」
「目を閉じればそなたが思い浮かぶ程に、その姿をこの目に焼き付けたいのだ」
11月をつかさどる月神。戀札は「柳に蛙」。
とある因縁により、睦月に対して深い恨みを持つ。
式神や雷の術を駆使する、危険人物。
戀札システムの崩壊を望んでいる。
主人公への呼び方は「主/主の娘」。
師走(CV.寺島拓篤)
「本当の悪がどのようなものか、その身で思い知ってみるか?」
「…ふふ。幸せなものじゃな、これは」
12月をつかさどる月神。戀札は「桐に鳳凰」。
外見は幼く見えるが、他の月神を子どものようにあしらう謎の存在。
月神の中で最強の力を持っている。性別は不明。
主人公への呼び方は「主/主の娘」。