概要
挨拶ができる人間は建設もできるとは、セガのゲーム作品『龍が如く』シリーズに登場する真島吾朗が実際には言ってない台詞である。
元々この台詞はYouTubeの『龍が如く』のゲーム動画についた自動字幕で変換された台詞である。本記事名は漢字で表記されているが元画像では「あいさつ」がひらがなになっている。
実際の台詞は「挨拶ができへん人間は建設もできへんで!」である。こちらは元画像でも漢字。
派生
二つの字幕の内容が若干異なっているという現場から、さらなる派生形態が存在する。
- 「建設ができへん人間は挨拶もできへんで!」
- 「建設ができる人間はあいさつもできる」
これらを前者二つと合わせ、逆裏対偶に当てはめるネタがこの画像への返信などに貼られることがある。
なお逆裏対偶は数学I(※高校範囲)の『集合と論理』という単元で扱われる内容だが、現代国語においても頻繁に使うことになる表現でもある。
四つは次のような形の表にできる。
p⇒q | 挨拶ができへん人間は建設もできへんで! | q⇒p | 建設ができへん人間は挨拶もできへんで! |
---|---|---|---|
p̅⇒q̅ | 挨拶ができる人間は建設もできる | q̅⇒p̅ | 建設ができる人間は挨拶もできる |
この表においては横隣が逆・縦隣が裏の関係にあり、命題「挨拶ができへん人間は建設もできへんで!」から見ると「挨拶ができる人間は建設もできる」は裏という関係にある。
しばしば対偶と勘違いされやすいが、対偶とはこの表だと対角に位置する関係なので、今回の場合は「建設ができる人間は挨拶もできる」が対偶となる。
論理においては「命題と対偶は真偽が必ず一致する」という特徴があり、「挨拶ができへん人間は建設もできへんで!」が正しいならば「建設ができる人間は挨拶もできる」も合っていると言え、証明にも使われる。
一方、逆や裏はそれ自体が真だとしても命題も真とは限らないため、「挨拶ができへん人間は建設もできへんで!」だとしても「挨拶ができる人間は建設もできる」とは同等ではないのである。
まずそもそもの命題自体が正しいかどうかについてはあまり気にしてはいけない。
余談
龍が如くシリーズに限らず、「挨拶」そのものがネタ扱いされている作品ではしばしばネタにされる。
2024年現在はソーシャルゲーム「学園アイドルマスター」にて入手できるスキルカード「元気な挨拶」がよく使われる編成を指して「挨拶ができるやつはアイドルもできる」という言い回しがちらほら見られる。
この3人のいずれか、特にこのアイドルを指していることが多い。