概要
常盤台中学に在籍していた生徒。
『一年前』を描いた過去編に登場しており当時三年生。
当時の常盤台三大派閥の一つであり最も古株の支倉派閥を率いる。
「元常盤台最強」など過去の人扱いされると地味に凹む。
実家は京都にある茶道の大家
人物
茶色いストレートのロングヘアに青い瞳の少女。
スレンダーな体型で常盤台中学の冬服で標準の紺ハイソックスではなく黒タイツを着用している。
超お嬢様学校・常盤台中学の生徒らしからぬ、些かやんちゃな性格や立ち振舞い、砕けた口調が特徴で後の中学二年生になった頃の御坂美琴と共通する雰囲気がある。
荒事を好み自分の実力に自信があるようで、新入生の超能力者(美琴)に能力を使用したちょっとしたゲーム勝負を挑んだ。
なお、この「勝負」の際、美琴は支倉から渡されたベアリングボールを用いて生まれて初めて『超電磁砲』を射出したが、能力の制御がうまくいかず危うく支倉の身体が木っ端微塵になるところだった。後に御坂の大事な常盤台での思い出の一つとして彼女だけ超電磁砲の余波に吹っ飛ばされる姿で再登場した。
その振る舞いに反して能力・知識・教養の三拍子を兼ね備えており。学年主席かつ、超能力者2人が現れるまでは能力も常盤台トップクラスだった才媛。
劇中では常盤台の代表としてパリでの能力デモンストレーションに赴いており、成功を収めている。
一方で名伯楽としての才能もあり「どんなやさぐれた生徒からも美質を見い出し才能を開花させてきた」と阿里からは評されている。
「自分のいいとこ五つ上げてほしい」と拗ねていた安賭蜴に対してあっさり五つ以上挙げる、一年当時は他人との接触を拒んでいた食蜂操祈も支倉のペースに乗せられて気づけば談笑してしまっているなどコミュニケーション強者。
また、食蜂のリーダーとしての資質を見抜き、彼女に将来的な派閥立ち上げを勧めている。
このように非の打ち所のない人物に見えるが、三大派閥の三番手に留まっていることについて食蜂は「なんでも一人でこなせてしまうから支え甲斐がないと認識されている」と分析している。
能力
水素結合(ハイドロジェンステーション)
レベル4
水素を生み出し任意の物質に埋め込む大能力者
「空気中の酸素と結合させて水を自在に生み出す」
「わずかな火種で爆発的な炎を生成」「冷凍」「発電」
「物体を水酸化物に変換」など多彩な応用が可能。
実際に試したことはないが、水素に水素を埋め込むことで重水素を熱核反応させることも理論上は可能
美琴との勝負の際にはベアリングのボールを金属の筒に納め、その内部で水を炸裂させる形で銃のように発射する芸当を見せている。
30メートル以上離れた位置にある的を最小限の威力で撃ち抜くことが可能で入学して一ヶ月だった美琴も、その能力に感嘆の声を上げていた。
更にその能力の応用は水の壁を出現させての防御、金属筒からウォーターカッターのように水を吹き出させ分厚い壁などを切断する、足元から蒸気のように爆発させて飛躍するなど多岐に渡る。
水の成分そのものを操り、四つのサイクル・磁気冷凍・ベルチェ効果を発生させることも可能で切り札として相手に浴びせた水を一瞬でマイナス100℃以上に変化させ凍結させる技「全般量子固定変化(フリーズチェックメイト-273)」を披露している。
作中の行動
自らの海外派遣による不在中に発生した、支倉派閥と水鏡派閥との抗争では双方とも加熱・過激化して負傷者が出るなどの実被害が発生していることを受け派閥メンバーに対して、単独行動や対立を避けるよう指示を出している。
パリからの帰国後、派閥抗争の解決に着手。
加害者・被害者の性格と容疑の掛かっている行動が不自然であると分析し、第三者によって仕組まれたものであると推測。
水鏡派閥に休戦を持ちかけつつ、事件解決のために食蜂・美琴の協力を得たという噂を流すことで黒幕の動きを誘おうとする。
そして囮役として行動していた自身を襲撃したことでモンゴルフィエ社・アンティキティラ社の存在を突き止め、水鏡派閥・沙派閥との協力を集い両社に突撃。
モンゴルフィエ社を各派閥員が制圧する一方で、アンティキティラ社には支倉自身が乗り込みその能力でもってたった一人(+こっそり後をつけてきた美琴)で壊滅させた。
しかし、事件解決後にはあまりに都合の良いタイミングで黒幕企業が出現したことに疑念を浮かべていた。
最終的には沙派閥に敗れ、最大派閥のトップを1年間維持した者が認められる『永代姫君(マジェスティ)』になることなく卒業した。
『永代姫君』になれなかったことを悔しがる様子は見せているが、卒業後の常盤台については「自分たちはもう部外者」として関わり合いになる気はない。