「肉、食うかい?」
概要
主人公・志摩リンの母方の祖父で、志摩咲の父。演じる大塚明夫氏がそのまま年を取ったような風貌の老人で、落ち着いた口調で喋る。
イギリスのオートバイ・トライアンフスラクストン(Triumph THRUXTON)1200Rを駆り、老体でありながら日本中を旅し続けるソロのキャンパー。
旅の経験が豊富で富士山周辺についても詳しいため、リンがクリスマスキャンプの候補地の条件の多さに頭を悩ませた際に肇に連絡し、朝霧高原を教えてもらった。
孫娘は親愛の情を込めて「変わった人だよ」と語っている。肇のほうも普段は穏やかにリンに接しながら、わざわざスクーター用の新品の部品を買ってプレゼントするなど孫バカの気質がある。
咲や彼女の夫である志摩渉とツーリングを楽しんでいた時期がある。昔の娘がドヤ顔をして映っている写真があることを知っており、少なくともリンが生まれる前であった模様。
リンが伊豆キャンに向かう際、短い時間とはいえ二人でツーリングを行い、「リンと一緒に走れる日が来るとは思わなかった」と感慨にふけっていた。
リンに使い古しのキャンプ道具を与えた人物でもあり、アニメ第2期第1話冒頭のオリジナルシーンでリンに道具一式が贈られた経緯と、初めてのソロのデイキャンプが描かれている。
アニメでは原作の初登場場面(咲と電話するシーン、アニメでの該当シーンは第1期第7話)よりも先駆けて第1期第6話のオリジナルシーンに『キャンパーの老人』として初登場。ワンポールテントを設営し、分厚いステーキをスキレットで焼いているところに、次回キャンプ候補地を視察に来た野外活動サークル部長・大垣千明と会っている。記事冒頭のセリフとともに焼きたてのステーキを千明に一切れご馳走し、その味に感動した千明がスキレットの購入を決意する(8話でも千明が当時のことに触れている)。元々肇が家族以外と接点がないためか、原作・アニメともにこれ以外で千明と出会うシーンは存在しない。
アニメ第3期第1話のオリジナルシーンによれば、居住地は愛知県豊田市旧稲武町近辺のようである。またそのシーンで登場した小学生時代のリンは祖父を怖くて苦手だと思っていたが、二人でデイキャンプを行ったことがきっかけで払拭した模様。なおここでも孫の期待に応えようと頑張る孫バカっぷりを見せている。
『映画ゆるキャン△』では大人になったリンにスラクストンを譲っているほか、終盤の一シーンで登場している。なお千明と同じキャンプ場にいるものの、特に絡みはなかった。
実写ドラマでは、2期放送前の1時間スペシャルで、浜松のなでしこの祖母宅にリンを迎えに行ったシーンが唯一の登場である。後姿しか写っておらず演者は不明(非公表)であるが、声はアニメのCVを担当した大塚氏の声になっていた。
名前について
初登場から長らく本名が不明だったが、原作漫画の本編第52話(単行本第9巻所収)にて姓が『新城』であることが明かされ、ムック本『ゆるキャン△キャンプ道具』にてフルネームが『新城肇』であることが判明した。
アニメでの役名表記は、第1期第6話が前述の通り『キャンパーの老人』、第1期第7話と第2期第3話が『リンの祖父』、第2期第9話が『リンの祖父・新城肇』である。
姓の「新城」は、他のキャラが東海地方の地名縛りであることから、愛知県新城(しんしろ)市に由来するものと思われる。