私は、世界平和のため、じゃんけんに勝ち続けるぞ! ダー!
概要
CV:川中子雅人
表向きの職業はサラリーマンと思われるが、その正体は「じゃんけんマスター」であり、仮面とマントを着用したヒーロー姿が特徴。
正体は妻子に隠している。
「マスター」として活躍している理由は「世界平和のため」らしい。それ故に、ヒカリアンのピンチの時には駆け付けることもある。
150話のみだが、「ニャハハハハハ」と笑うのが特徴。また、ズッコケた際「たまには失敗もある」が口癖。趣味はホッピングと一輪車。
神田ミナヨの父親とは知り合いらしく、「ミナヨの父が出前に行く際にはマスターが現れる」という謎現象が出たほど。そのため、ミナヨは「マスターの正体がミナヨの父」ではないかと一時疑っていた。ミナヨの父は、後述するマスターの正体が「テツユキの父親」であることを知っているようなやり取りの場面が見られた他、『電光超特急ヒカリアン』ではマスターの影響なのかは定かではないが「かぼちゃマスク」として活躍することもある。
人物
人間離れした超身体能力を有している。その能力は息子にも遺伝されており、後の『電光』で、息子が渡米中に「全ての格闘技を習得した」との発言がある。だが、後述する「ジャンケンの才能」までは遺伝されなかった。
その超人的な運動神経はとにかくタガが外れており、息子との追いかけっこではホッピングで「野を超え、山を越え」といったノリで博多まで行ったほど。
早食いも得意で、ミナヨの父がマスターのいる公園まで出前でカレーを届けたのを前後してテツユキの「マスターの正体が知りたい」という返答の前にカレーを早食いしていた。なお、テツユキは『電光』でのぞみ・ブラックと早食い対決をすることになった際には一足先に大盛ラーメンを完食し、「これが、アメリカ仕込みの実力だ」と言っているが、少々胡散臭く、父の遺伝という見方が合理的と言える。
その根拠に、上記の「たまには失敗もある」といった言葉や前向きな生き方も息子に遺伝されており、『電光』の終盤近くでJHRの基地に侵入して道に迷った挙句、失敗したことを「自分のせいだ」と落ち込み謝罪するAHRレスキューに対し、テツユキは「人生勝つときもありゃ負ける時もある!次は、俺たちが勝つさ!」と前向きな言葉で激励している。
活躍
第94話
第94話『勝負!鉄橋じゃんけん』では、テツユキ・ミナヨ・ヒカリアン一行がJHRのモニターで「世界ジャンケン選手権大会」を観戦していた際、決勝戦で勝利を収める場面を目撃している(この時、テツユキは父と違いジャンケンが弱いことが判明しており、ミナヨに負けた際には「グーしか出さない」と指摘されている)。
その後、ブラッチャーによる「偽じゃんけんマスター」の作戦にてどこからともなく本人が登場。
ミナヨ「ずるーい!あなた偽者じゃないの!?」(※ブラックに対して)
「その通り!」
「ジャンケン勝負の名をかたっての卑怯な悪事、許せんぞ偽者!この私こそが、本家本物のじゃんけんマスターだ!」
持っていたステッキで「炎のチョキ」を繰り出しブラックエクスプレスの正体を暴いて退散させた。
「悪者は退散した。これで電車が通れる!」
「フッ!」(マスターが飛び降りる)
「諸君!世界平和のため、ジャンケン勝負は堂々と戦おう!さらば!」
「フッ!ウワァー!」(マスターが去る)
ザパーン(マスターが川に落ちる)
ひたち四兄弟は、マスターに感謝の言葉を述べた。
その後、テツユキはのぞみを救出し、無事に鉄橋が開通した所を眺める所で物語の幕は降りる。
第135話
第135話『紙芝居マスター登場!』では、ブラッチャーの紙芝居作戦でのぞみが苦しんでいる際に「紙芝居マスター」として自転車で駆けつけて登場。
(ちなみに、ブラッチャーに苦しめられたヒカリアンたちは石化しており、「暗示にかからない!」と自信を持ったポリスウィンに至っては文字通り「犬のおまわりさん」になってしまうという屈辱的な敗北を喫した)
「愛と正義と真実の紙芝居……紙芝居マスター!」
「紙芝居は、古の昔から子供たちに愛と正義と真実を教えてきた由緒正しき道具!それを悪事に使うとは、許せん!」
ブラッチャーはのぞみへの紙芝居攻撃を続けようとするが、マスターは邪悪な紙芝居を破り、「ブラッチャーに速読紙芝居」を講演。
「お仕置きだ!マスター奥義、炎の速読紙芝居!とことーっ!」
「はっ!さあさあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!ようしはじまりはじまりー!……(※速読で何言っているかわからない)」
「速読終わりー!とととーっ!」
今度は速筆でのぞみが勝利する紙芝居の1ページを描き上げる。しかもクオリティ高め。
「フフン。真の正義は、ヒカリアンにあーるっ!」
そして、のぞみが逆転勝利。
「無事で何よりだった」
のぞみ「ありがとう。マスター!」
テツユキ「本当に行っちゃうの?マスター」
「世界に正義と真実を教えるために、俺は行(ゆ)く」
「次は、君の所に行くかもしれないよ!」
視聴者に対しての言葉と思いきや、その晩、ブラッチャーの掘っ立て小屋に来ていた。
ブラック「って、なんでうちにくるのだ!?」
「お前たちのような悪党にこそ、正義と真実の教えが必要なのだ!」
ブラックは「また今度にしてくれないか?」と懇願するが……
「ならん!終わるまで見るんだ!『純金バット』の巻をな!」
そして速読紙芝居をゴリ押しした後、自転車でE.T.の名シーンよろしく月夜を駆け抜けた。
「とととーっ!また来るぞー!バイバーイ!」
「だーっ!」
お約束のごとく、満月を背景に落下する場面で物語の幕は降りる。
第150話
第150話『マスターって、だれだ!?』では、公園でホッピングをしている場面から登場。今回はブラッチャーは絡んでいない。
ミナヨがマスターの正体が「ミナヨの父ではないか?」と探るため、テツユキ・ミナヨ・のぞみはマスターのいる公園に赴く。
それを前後して、ミナヨの父が出前に来ていた。
「ご主人、いつも出前ばかりですいません」
ミナヨの父「いやあ、そんな」
マスターの正体がミナヨの父ではないことが証明された。
だが、このセリフのやり取りから、「ミナヨの父はマスターの正体を知っているのではないか?」とも取れる。
テツユキの「マスターの正体が知りたい」という要望には、「どうしても知りたいならついてこい」と発破をかけ、追いかけっこが始まる。
博多までたどり着いたテツユキ・のぞみに「親子のキャッチボール」さながらのコイントスの裏表を当てる勝負を持ち掛ける。
結果はマスターの勝利に終わったが、テツユキは「次は負けない!」と満足していた。
その夜、一輪車でズッコケているのをそそくさと姿を消し、サラリーマン姿となって新橋家に帰宅。
息子・テツユキからマスターのことを聞かされて「ニャハハハハハ」と家族円満になるところで物語の幕は降りる。
視聴者には正体が知られているが、妻子にはマスターの正体を明かさなかった。