概説
昆布を筒状に巻いて煮しめた料理のこと。
乾燥した昆布を水や酒で戻して干瓢で巻いたのち、戻し汁を利用して煮しめにする。
昆布を束ねただけのものもあるが、鰊や鮭など魚介類を巻いて作ることも多い。
コツは一度に一定以上の数を作るで、少数だけ作って煮しめても味が安定せず出汁も弱まるため、どんな小さな鍋でもある程度は敷き詰めておける数で作った方が美味しく仕上がる。
味が濃く日持ちするため、昔は保存食として作られた一面もある。
副菜として、また昨今ではおでんの脇役としても登場する。
「喜ぶ」に掛けて正月のおせち料理にも供される。この場合は、子孫繁栄を願掛けして「鰊の昆布巻き」(鰊は多産な魚であるため)にすることが多い。