「一人っていいよ?」
CV:石田彰
『京騒戯画』最大のキーマンと思われる謎の僧侶。
のんびりとしたマイペースな性格。描いた絵が本物になるという不思議な能力を持つがゆえ、京都の人里離れた山奥・高山寺で、ラブラドールと気ままな暮らしを送っていた。気まぐれに描いた都の図に、これまた気まぐれで描いた黒兎を神として据えていたが、黒兎・古都から熱烈な求愛を受けたのを機に、不思議な家族を得ていくことになる。
家も家族も喪って自害を図った薬師丸を息子にしようと連れ帰り、自身の血で描いた「特別製」の柘榴を与えることで蘇らせるなど、その行動には常軌を逸したものをもつ。
物語の舞台となる「鏡都」は明恵上人が描いた絵の中に生まれたいわば箱庭であり、長男の鞍馬、長女の八瀬も、彼が描いた絵から生み出された。次男の明恵(幼名・薬師丸)のみ人間の息子ということになる。
なお同作に登場する稲荷のCVも石田彰が担当しており、赤い瞳など両者のルックスに類似点が見られることから深い関連性があるものと思われていた。
実際、稲荷は鏡都において活動する明恵上人本人であることが判明した。
元ネタ
明恵上人は鎌倉時代において活躍した実在の人物であり、華厳宗中興の祖と称される。二代目明恵上人の幼名薬師丸も実際の明恵上人の幼名が元である。