概要
映画制作の就業環境改善を目的とし、2023年4月1日から開始された日本映画制作適正化認定制度や人材育成・ハラスメントなどの相談窓口、フリーランスのための映適スタッフセンター労災を運営している組織。映画製作者や制作プロダクション、フリーランススタッフが対等な関係で「映像制作の持続的な発展に向けた取引ガイドライン」に基づいて制作された作品を「適正な作品」として認定している。審査では、撮影時間や休日、契約などの観点から映画制作現場が適正かどうかが評価され、認定された作品にはカチンコを模した「映適マーク」が付けられる。
簡単に言うと、このマークが付けられた映画はスタッフが適切な環境と時間で制作し、契約が守られており、各種ハラスメントやトラブル無く安心安全に制作されたことを観客が多少はうかがい知ることができる作品である。したがって映倫のように年齢ごとの区分は無い。ただし現状では認定による優遇措置はなく、映適マークがないと上映できないといった強制力もない。今のところアニメーション映画は審査対象外となっている。
なお本レイティング認定作品第1号は映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』である(第2号は同時上映のアドベンチャー・ヘブン)。以降、東映特撮のVシネクストを含めた映画は必ずこの認定を受けている。