概要
本来は「体を冷やす効果のある飲み物や食べ物を摂り、真夏の暑さを打ち払う」という意味であり、酒に特化した飲み会の意味は含まれていない。
古代日本の朝廷では夏に氷を食べたり甘酒を飲んだりする習慣があり、江戸時代になると庶民の間でも「栄養のある薬を摂取する」暑気払いが行われるようになった。
なお、ここで言う「薬」とは主に味醂を指し、甘さを抑えるために焼酎で割って氷を浮かべるなどして飲みやすくした「本直し」という酒が盛んに飲まれていた(但し、アルコール度数はそれなりに高いので飲み過ぎには注意)。
戦後になると「みんなで冷たいビールや酎ハイなどを飲んで美味しい食べ物を食べ、弱った気力を回復させて暑さを乗り切ろう」と解釈されるようになり、徐々に「飲み会」の意味が含まれていったものと思われる。
また暑気払いに似た言葉に「納涼」があるが、こちらは「暑さを避けて涼しさを求める」という意味となる。