『薬屋のひとりごと第29話(2期第5話)では
「げっせい」と読む。
50年ほど前に茘を訪れた西国の特使が、当時の皇帝から園遊会に接待のため招かれ、月光を背景にして踊る背の高い舞姫に感嘆して見初め、舞姫に似絵を彼女が働く妓楼に贈ったことにはじまる。
特使によると「舞姫のまわりには月の光が舞い踊っており、このことに感銘した」とのこと。
それから50年、西国から訪れた特使は、50年前の舞姫を所望する。
接待を任された壬氏は対応に困り猫猫に相談、此度茘を訪れた特使が美貌を誇る妙齢の女性2人であることに当初は猫猫も困惑していたが、話を聞くうち舞姫の正体は猫猫がよく知る人物であり、彼女が生まれ育った妓楼で似絵をよく見ていたことを思い出した。
舞姫に話を聞くと、「衣装に虫の死骸を入れられるイタズラをまわりの妓女からされていたが、イタズラに負けずに踊ったら虫があたりを飛びまわる散々な目にあった」と言う。
猫猫は舞姫の話と夜になると演舞場のまわりに夜光蛾が飛び交うという子翠の話から、「衣装に入れられたのは夜光蛾の死骸であり、舞姫のまわりを飛びかったのも交尾のために集まった夜光蛾の燐光」と推理、175㎝ほどと推定される背が高い舞姫には替え玉となる人物に化粧を施して舞わせることで幻想的な雰囲気を演出することに成功した。
猫猫はまた2人の特使の真意を推理する。
猫猫によると、2人の特使は50年前の舞姫に興味はなく祖父(50年前の特使)の命を受けて、2人のうちいずれかが皇帝もしくは皇弟・華瑞月を篭絡して茘帝国そのものを手にれることをもくろんでいた(皇帝は彼女たちの真意を見抜いていたようだが‥)。