音無小鳥 16歳。母を追いかけアイドルへ!?
作品情報
『 朝焼けは黄金色 THE IDOLM@STER 』とは、一迅社「月刊ComicREX」2017年7月号から2021年4月号まで連載していた漫画作品。全5巻。レーベルはREXコミックス。
2011年に放映されたアニメ版『アイドルマスター』第21話で匂わされた「過去の物語」を、改めて一から描いたサイドストーリーである。
同誌で連載された「まなマス」 「REX版」の愛称でお馴染みの漫画版『 THE IDOLM@STER 』(原作:BNEI/PROJECT iM@S、脚本:髙橋龍也、漫画:まな)と同じ布陣で、一芸能プロデューサーであった若き日の高木順二朗と黒井崇男、そしてアイドルだった亡き母・音無琴美の面影を追いながら自身もアイドルを目指す高校生時代の小鳥の物語が紡がれる。
そのため第3巻まで作中で既存のアイドルマスターシリーズに登場する765プロなどのアイドルが全く登場しない(日高舞が名前だけ登場)、異色のスピンオフ作品となっている(作中登場アイドルは基本的にこの作品オリジナルとなっている)。
あらすじ
日高舞の電撃引退により到来したアイドル冬の時代......過去に負った瑕疵を各々に背負いつつも同僚として、尽きかけた夢の糸をなんとか紡ごうとする二人の男......高木順二朗と黒井崇男。
しかし、高木は過去のある出来事から抜け殻の様になってしまい、黒井はそんな高木の姿にいらだちを覚えていた。
.......そんなある日、高木は街でティッシュ配りのアルバイトをする少女、音無小鳥と出会う。
彼女は、かつて去っていった音無琴美瓜二つで......。
登場人物 (ネタバレ注意?)
主人公。髪型はセミロング。
母親の影を追うため実家を離れて上京して一人暮らししており、アルバイト生活をしながら高校に通っている。
明るく前向きで、当たり前のことを当たり前に感動出来る性格でアイドルも好き。
一方で、信じたものを譲らない、物事の裏にある本当の気持ちを察せられる芯の強さや洞察力を持つ。
母親の影響で、小さい頃から歌を聞いたり歌ったりするのが大好きで、母親との思い出の歌を録音して普段から聞いている。
主人公の実母。
吹奏楽部で、野球部の応援で球場に来た所を黒井と待ち合わせていた高木にスカウトされた。
アニマス21話で若いときの善澤記者や高木社長、黒井社長と写真に写っていた小鳥さんにそっくりな謎の少女が彼女であり、本作にて小鳥さんの母親であると確定すると共に、初めて彼女自身の名前も登場した。
娘との見分け方は、泣きぼくろがあるのが琴美、艶ぼくろがあるのが小鳥である。
後の765プロ代表取締役。現社長。
大手芸能事務所で課長職にあるものの、今も精力的に斜陽のアイドル業界を盛り上げようとしている同志の黒井に対して、過去に、偶然から出会った音無琴美を見出だしながら経験した彼女との不幸な別れから、みじめな姿を晒している。
その為か、同世代の黒井と比べて老け込んでしまっている。
それでも業界から追放されずに管理職に残り、業界内にも親しく接してくる相手が居るあたり、相当な辣腕の持ち主だったことが窺え、後には然り気無いフォローを見せる場面もある。
実際、黒井とのコンビはアメと鞭と言われつつも野心に於いては共通するものを持っていたようで、黒井からは積極的に話しかけられている。
後の961プロ社長。
本作の時点では順二朗と同じ大手芸能事務所で課長職にあり、琴美の“失踪”まではコンビ的存在としてアイドル業界に革命を起こすべく二人で頑張っていた模様。
今の時間軸では、悪党ながらもツンデレな所もあるおじさんとして知られるが、その性格は悪党ではないが昔からあったようである。
また、琴美を引退させたのは自分と確信しており、それは順二朗を心配しての行動からだった。
そうした事実も含めて、言動とは裏腹に音無琴美の失踪は黒井にも相当なショックを残していたと予想される。
右肩下がりのアイドル業界とアイドルの地位向上の為に邁進しており、相変わらず厳しい態度で誤解され兼ねない行動を取っているものの、分かっている人間は分かってくれている……といった所であると言える。
アニマス(と、それに続く)世界ではお馴染みのベテラン記者。
高木(や黒井)との関係の深さは昔からだったようで、琴美の失踪の時には仕事を越えて捜索に協力していた模様。
そして、失踪していた琴美を見つけ出すも彼女を慮り、公表は勿論、高木にすら秘密にしてきた。
本作時点で黒井が売り出しているユニット。
メンバーは、生真面目で責任感の強いリーダーの若宮一沙、気まぐれでやる気のない問題児の香椎アオ、気弱なビジュアル系の久米うららのトリオでユニットを組む。
アイドルが軽んじられている時代に実力を見せつけて世間を変えてやれ、と過剰なプレッシャーをかけられているが、やがて、一沙は反骨心が転じて琴美の件も知ってしまい、それも踏まえて黒井の期待に応えたいという思いを抱いていくようになる。
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