木曾大井とは、球磨型軽巡洋艦「木曾」と「大井」のペアに付けられるカップリングタグ。
概要
二人は同型艦(球磨型軽巡洋艦の5番艦と4番艦)であり、改造後は重雷装艦同士のコンビである。姉妹艦かつ強力な雷撃能力を持つ艦種同士なので、夜戦火力を重視した際は同じ艦隊に編成されることも多いだろう。
色々な意味で女らしい大井と、ボーイッシュな木曾という対照的な姉妹のペア。女同士なのでしっかり百合に含まれる。しかし、その関係性は姉弟と言った方がしっくりくるかもしれない。物理的には木曾が攻めだが、平時の精神的な主導権は姉である大井が握りがち。
余談だが、このようなカップルは現実の女性同士のカップルっぽいので、かなり生々しい……らしい。
ゲーム中でも二次創作でも、大井は同じ球磨型3番艦にして、やはり重雷装艦でもある北上に愛情を抱いているように描かれることが多い。史実でもまだ北上の方が縁深かったりする。そのためか大井の本命は北上、あるいは既に北上と交際しているという前提で木曾と禁断の愛を育んでいたり、木曾が横恋慕している、自分に乗り換えるよう迫るといった展開がよく見られる。明るく正道を歩む大北に対して、こちらはどこか影のある雰囲気である。
コメディ方面に向かう場合、自分の魅力に無自覚な大井と、さながら中学生男子の如くドキマギする木曾といった風に描かれる傾向にある。普段は熱心に北上を振り向かせようと努力する大井が惚れられる側に回っている。
他にも、世話焼きでしっかり者の姉をやっている大井や、内心に闇を抱えた木曾など、互いに現在普及しているキャライメージとは違う一面を見せてくれる。
様々な部分で大北とはコインの表と裏のような関係と言える。
北上に特別な感情を抱く阿武隈との絡みで人間関係が複雑化する、あぶきたともそういった面では似ている。
ただし、こちらの三角関係は全員が姉妹。北上にとって恋敵の木曾は可愛い妹でもあり、憎みに憎みきれないことが予想され、容易には解決されない人間模様が美味しい。もとい悲劇的である。
これなんて昼ドラ
なお、初めから大井と木曾が交際しているという設定の創作物もきちんと存在する。
その場合は北上が絡まないため人間関係がこじれることはなく、甘々な展開を繰り広げる姉妹のような姉弟のようなカップルのような、場合によってはその全ての要素を含む二人を見ることが出来る。
身長
史実で木曾は大井より全長が長かったからか、やや木曾の方が背が高く作画されている作品が散見される。(史実の全長は木曾162.15m、大井152.4m)
そこから生じる「自分より小さな姉に頭の上がらない、弟のような妹」というギャップに魅力を感じる人も多いようだ。
ちなみにその場合北上の身長は大井以上木曾以下で描かれることが多い。実艦の全長は木曾と同じだったが、回天搭載時の改装で159.8mに縮んだという説がある。