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本田鹿の子の本棚

ほんだかのこのほんだな

『本田鹿の子の本棚』とは、2017年よりリイドカフェで連載中の佐藤将によるギャグ漫画である。
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思春期真っ盛りの愛娘・鹿の子の本棚は摩訶不思議なワンダーランド!!すっかり遠のいた娘との距離を縮めるため、父は娘の本棚の小説を手に取る!!果たして、鹿の子はどんな小説を読んでいるのか…!?

──────作品概要より


作品情報編集

作者佐藤 将
出版社リイド社
掲載サイトリイドカフェ
原作更新日毎月10日・24日 午後6時
単行本既刊7巻(2023年7月12日現在)

概要編集

作風を一言で言い表すなら、オチがあるボボボーボ・ボーボボ


主人公である鹿の子の父・鳩作は、最近娘とあまり話していないと感じていた。愛娘と距離を縮めるために、鹿の子が家にいない間に部屋に侵入し本棚においてある小説を読んでみる……というテイで毎回1話完結のショートストーリー、すなわち作中作が描かれる。元が小説(という設定)のためか、叙述トリックや複数の解釈が可能なオチといった、小説らしい面白さもある。


後述のように鳩作は小説を読む時頭に映像が浮かぶタイプであり、読者は小説を直接読むのではなく「鳩作が頭に浮かべている映像を見る」という形で物語を読むことになる。


劇画調なうえ小説を題材にしているため堅い作品なのかと思いきや、様々な漫画や映画、ゲームなどのパロディの宝庫かつ内容がかなりぶっ飛んでいる。サブカル方面ばかりではなく、トロッコ問題や落語『まんじゅうこわい』など教養あるパロディもある。パロディ元が分かれば面白さが倍増すること間違いなし。


またぶっ飛んではいるものの、中にはゾクッとする奇妙な話や、哀愁を感じる切ない話もあり、ギャグ一辺倒ではない。高校生が読む小説にしてはややアダルトな話もいくつかある。


そういったカオスな作風から、配信サイトのリイドカフェからは面白いんだけど人には勧めづらいと扱いに困られている作品と評されている。


登場人物編集

本田鳩作

主人公。速読術を修得しており、毎度鹿の子が帰ってくる前に小説を読み終えている。また小説を読む際は内容を頭の中で映像化できる。読者が読むのはあくまで彼が小説を読んだ際のイメージ映像であるため、鹿の子の解釈とは異なる部分もある。

1話では中肉中背のサラリーマンなのだが、後にガチムチになり某上院議員そっくりになっている。


本田鹿の子

メイン画像右側。光のない目が特徴的な鳩作の愛娘。

幼い頃は星新一のショートショート集に目を輝かせていたが、現在彼女の本棚は摩訶不思議、もといダークサイドな小説で埋め尽くされている。馬鹿馬鹿しいものからアダルトなものまで、幅広く読むタイプ。

絵を描くのが上手く、ほぼ全ての小説に、その小説と関連した自作の絵が入った栞を挟んでいる。彼女が想像している作中作キャラクターのビジュアルは、父親とは当たらずとも遠からずといったところ。


本田鷹子

鳩作の妻であり鹿の子の母親。

高校生の娘がいるとは思えないほど若々しい。


杣水月

メイン画像左側。鹿の子の友人。

劇画調の作中では珍しくコミカルな顔立ち。


有名な回編集

第25話 男のデスゲーム編集

謎の組織によって監禁された高校生たちが敗北=死の頭脳戦に巻き込まれるデスゲーム作品。

しかし組織のリサーチ不足により、監禁したのがよりにもよって死すら恐れない男塾のようなメンバーだということが発覚してしまい…。

「てめぇらに殺し合いなんてさせられなくてもなぁーーー!!」

「男の人生はいつだって生きるか死ぬかのデスゲームよーーーっ!!」


第46話 ゆで理論殺人事件編集

タイトルからしてパロディ元を隠す気が全くない。ゆで理論を題材にしたミステリー……なのだが、探偵がゆで理論を用いて推理するため無茶苦茶な展開になっている。

本家の絵柄や展開の再現度が高く、本家の世界で殺人事件が起こったら実際こうなりそう。


第59話 続・耳なし芳一&続・平家物語編集

平家の邪悪な怨霊たちに目をつけられた琵琶法師の芳一。彼が怨霊に祟り殺されることを危惧した寺の和尚たちが「お経が書かれた物体は霊には見えなくなる」という性質を利用し、芳一の身体にお経を書いたが、不覚にも耳に書き忘れたことで怨霊に耳をちぎられる…俗に言う耳無し芳一の物語である。

そうして生まれた復讐者・耳無し芳一と平家の怨霊との熾烈な戦いを執筆した一作。

「攻めの般若心経」「三節棍は二度騙す」「爆裂する般若心経」「刺さる般若心経」といった怒涛のパワーワードが大きな話題を呼んだ。

なおリイドカフェでは現在非公開話のため、単行本でしか読むことができない。


第84話 サムライ トロッコ道編集

トロッコ問題を題材にした作品。

トロッコの切り替えを行った者が命を選択した罪として切腹し、「これがサムライ」と感心されるシーンがTwitterで有名に

こちらもリイドカフェでは現在非公開。


第86話 桂の子供編集

とあるカップルの話。

桂は恋人である順吾に妊娠したかもしれないと告げ、陽性と出た妊娠検査薬を見せる。順吾はそれが信じられず妊娠検査薬をやり直すが、結果は陽性。後日桂は産婦人科へ行き、やはり妊娠していたことが発覚した。そして無責任な性行為を繰り返した挙句うろたえる順吾を責め立てるが……。


原作掲載サイトリンク編集

リイドカフェ:最新話を追うならこちら。

pixivコミック:リイドカフェとは掲載話が異なる。最新話の更新はないが、中にはリイドカフェで掲載終了した回も。

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