概要
『東方Project』に登場するキャラクターが様々な形で縛られている様子を描いた作品に用いられる二次創作タグ。その緊縛のあり方は多様であり、その際のシチュエーション、用いられる道具や縛りの様式なども様々である。
『東方Project』における「縛り」
『東方Project』においては『東方怪奇談』(東方旧作)においてアリス(通称ロリス)が縛られている他、『東方儚月抄』において八雲紫や八雲藍がフェムトファイバーによる拘束の際、後ろ手に両手首を縛られている。
また「封印」という状態を特定の人物の行動等を他者が著しく制限する一種の緊縛状態と見る時、聖白蓮をはじめとした命蓮寺に関わる面々には『東方星蓮船』以前には地底に封印されていたという経歴をもつものもある。
この他幻想郷の人間と妖怪という広い関係性の視点において、『東方求聞口授』では豊聡耳神子と八坂神奈子がそれぞれの視座から拘束状態にあると見る事も出来る幻想郷の人間たちについて語り、意見を求められた霧雨魔理沙が人間の一人として回答するなどの様子が見られる。
さらに、先述のフェムトファイバーの文脈では東方Projectにおける「月」との関係性において地上の様々な存在に対する緊縛性が語られているなど、様々なエピソードで世界観に関わるマクロ的な拘束についても語られている。
二次創作的アプローチでは
上記のアリスに関して、先述の『怪奇談』での要素から、アリスのその後の姿であるとされるアリス・マーガトロイドに関連した二次創作において「アリスを縛ろうの会」などの独自の緊縛アプローチが見出されている。
一方上記のアプローチがアリスが「緊縛される側」であるのに対し、アリスが「緊縛する側」として描かれる事もある。アリスは魔法の糸によって人形を使役する能力をもち、その際の糸が二次創作における様々な緊縛的想像へと連想させる様子である。
なお、この要素を基にした二次創作として、使役される人形側がなんらかの自意識を発現し、自身を「緊縛」するものであるアリスの魔法の糸からの脱却を図る、などの創作アプローチもある他、アリスと東方旧作における神綺との関係性を糸と人形とを通して語るというアプローチもある。
この他では博麗霊夢に関連した「~れいむ」の一つとして「しばられいむ」があり、こちらは様々な状況で縛られた霊夢が描かれるものとなっている。
Pixivにおける『東方緊縛娘』と閲覧時の注意
pixivにおいては様々なシチュエーションでそれぞれの緊縛状態が描かれており、そのニュアンスもコミカルなものからハードなものまで多様である。
ただしそもそもの「緊縛」という状況が非日常性またはアブノーマルを表現する要素であり、かつR-18またはR-18G的状況において描かれることの多いものであることから、先述のように検索及び閲覧時には充分な注意が必要である。
また本タグとコンセプトを共通するものとして『東方緊縛娘』のタグがある。
両タグは併用されていないケースも多いため、先述の注意点を充分考慮の上で両タグによる検索によって作品を求める事も選択の1つである。