概要
CV:松岡洋子
「原点回帰」という作品テーマのもと、外見も性格も原作へ近いものになった。
穏やかな性格で、人間と妖怪が仲良くあることを望んでいる。争いを好まず、事件や騒動があった際も余程の事態でない限りはまずは双方の事情を聴こうとするなど中立的な立場を取る。
どちら側に対しても温厚だが、人間側に非がある場合や、人間から酷い仕打ちを受けた時は容赦なく制裁を加え、卑劣な人間に対し笑いながら妖怪としての怖さを見せるなど、必ずしも人間の味方ではない。もちろんこの怖さを見せるのは悪い妖怪が相手の場合でも変わらない。
優しく冷静な面と、容赦をしなくなった時のギャップが大きい。猫娘が輪入道にダイヤにされた時に、鉄パイプで輪入道に殴りかかったシーンは妙なインパクトの強さを視聴者に残した。
礼儀正しい言動もあって比較的自立しているように見えるが、やはりまだ子供であるため目玉おやじに対する依存度が高い描写がちらほら見受けられる。顔を見ることもなく死んでしまった母親に対しても思うところがあるのか、姑獲鳥の回のラストでは空を見つめて物思いに耽っていたが、鬼太郎が母親を知らずに育ったことを慮る目玉おやじに「僕には父さんがいるじゃないですか」と微笑み、逆に目玉おやじを励ましていた。そして最終回では母親と名乗る女性が現れ…。
原作や前後シリーズと違って美女や美少女に弱いという描写がなく、ラブコメ要素もない。それだけに妖怪いやみにされた仕打ちが尚更悲惨なようにも思える。
前後シリーズでは美人にデレデレする鬼太郎にやきもちを焼いていた猫娘だが、4期ではそのような素振りも無く、恋愛とまでいかないまでも猫娘との関係は良好である。
クールで真面目な性格をしているせいか、ねずみ男に対する態度は辛辣な面が多く、ねずみ男との付き合いは歴代で最もドライ。とはいえ冷めきっている訳でもなく、二人で協力して事件を解決したり、一緒に人間の街に出て食事をしたり、天涯孤独のねずみ男に結婚相手や生き別れの弟が見つかった時は素直に祝福するなど、仲が良好な描写もある。
妖怪オカリナは3期から引き継がれたが、剣は設定上のみとなっていて、基本的にはムチとしての機能がメインとなっている。その代わりに本作ではムチをスティックのように扱うこともある。
また、鬼太郎が「髪の毛針!」や「霊毛ちゃんちゃんこ!」といった所謂技名を叫ぶようになったのも4期から。髪の毛を長く伸ばして戦う「髪の毛綱」は4期では比較的多用されている。
- 本作では、着ている霊毛ちゃんちゃんこの柄が波打っているが、これは布地の流れを表すものだったとのこと。
歴代の鬼太郎より身長が高いが身長設定は不明。唯一猫娘より背が高いのが4期だが、これは本作の猫娘の身長が141cmと歴代では低めなためでもある。しかしこの猫娘の身長でも原作より高いサイズと判明しているため、具体的サイズが不明とされた4期鬼太郎が140cm以上あるのは確実。
- 設定資料によれば、当初は原作に合わせた背丈でデザインされたが動画都合で没案となり、多少高めに修正されて決定稿となった。
- 後年の映画『ゲゲゲ祭りだ!五大鬼太郎』でも5人の歴代鬼太郎が横並びになった際は一番背が高く描かれていた。
余談
- 演じた松岡は、鬼太郎について「他のシリーズとちょっと違う。大人しくて物静かだけど、二面性を持っていた」とコメントしている。