概要
CV:沢城みゆき
中性的で幼い雰囲気の容姿になり、毛髪の流れなども歴代より特徴的。
普段は表情変化が少ないものの、喜怒哀楽に関しては比較的素直に顔に出る。
アニメ版の『ゲゲゲの鬼太郎』としては初めて「水木という青年に幼い頃育てられた過去」について本編で言及がなされ、その恩返しに人間を助けているという理由付けが行われている。また、50年以上前から、現在と変わらない姿で妖怪退治を行っていることが、本人の口から明かされた。
人間を「守るべき対象」とする一方で「妖怪と人間は、互いのために距離を置くべき」と考えており、そのため出会った当初は犬山まなに対してもわざと不躾な態度を取り、目玉おやじから叱責されるという一幕があった。一方、「自分達と違うものを受け入れない奴が大嫌いだ」という台詞が示すように、相手を迫害しようとする者に対しては激しい怒りを顕にする。
正義や理想、そしてそれらを追い求める信念の強さは歴代屈指だが、その分自分が「悪」とみなしたものに対しては容赦ゼロ。人間に対しても例外ではなく、救いようがないと判断したときは即座に見捨てている(一応チャンスは与えている)。しかし、助けを求めてきた人間にはしっかり応じて対処し、危険な時は自分の身を顧みず妖怪と戦う。
「人と妖怪の距離感」「多様性の在り方」という6期のテーマ上、人間と妖怪の間で板挟みになることも多い。更にその悩みを誰かに打ち明けることなく一人で抱え込んでしまう傾向も多く見られる。
そのテーマの総決算となる物語最終章では、ぬらりひょんの暗躍により妖怪同盟と日本政府との戦争に巻き込まれたあげく、一時は自身の存在そのものを否定するまでに追いつめられる。しかし鬼太郎の窮地を救ったのは、ねずみ男や犬山まなとの友情であり、そして人間でありながら彼の育ての親となった水木との絆だった。
3期や5期と異なり、美女や美少女に弱いという面は見られない。妖怪温泉とはいえ混浴でも動じておらず、ねこ娘を次回の温泉同行へ普通に誘う程である(石妖のウェディングドレス姿に仲間たちと共に見惚れて頬を赤くしていたことがあるので、美的感覚は普通にある模様)。
ねこ娘に対しては留守番を任せたり、戦闘においては深く信頼する一方で、プライベートでは一緒に買い物に行って荷物を持ってあげたり、車に轢かれそうになった時は身を以て助けたりと、紳士的な態度が目立つ。ただし、その都度彼女が照れるのに反して、本人に特にそういった態度は見られない。まぼろしの汽車による時間改変で無かったことになったが、バレンタインでねこ娘に告白されて恋人同士になったことがある。
ねずみ男とは従来通りの腐れ縁。悪事を働いていれば咎めに行き、難儀していれば救出に行き、ゲゲゲの森に居る時には頻繁に声をかけたりゲゲゲハウスにくつろがせたりしている。
- 激しい口論の末に一度絶交状態となった時には、心配のあまり普段は丁寧に行う目玉おやじの茶碗風呂の世話もうわの空となり、結局救出に出向いていた。
指鉄砲は青いエネルギー弾のような表現となり、第1話から止めの武器として使用している。このような武器は過去のシリーズでも使用しているが、ここまでの頻度で使用しているのは初めてである。
霊毛ちゃんちゃんこを腕に巻いてすさまじい破壊力のパンチを放ったり、リモコン下駄でキック力を増して蹴り上げるなど、パワフルな戦闘描写が増えている。
第58話では半魚人に報復するため女装を披露。変装マスクを用いて声色まで変え、可憐な美少女ぶりで見事に復讐を成し遂げた。
余談
- 6期では、過去に鬼太郎の声を担当した野沢雅子氏が目玉おやじを、鬼太郎を沢城氏が担当することになったのだが、野沢氏が長年の癖で鬼太郎のセリフをうっかり言ってしまうことが多々あったため、沢城氏から「野沢さん。私、鬼太郎やってもいいんですよね?」と何度も確認されたという。
- 演じる沢城は、鬼太郎について「プレッシャーがないと言えば嘘になりますが、シリーズごとに鬼太郎像が異なるので、受け継ぐと言うより今から作る気持ちで」とコメントしている。