概要
『今昔物語』において書かれている妖怪ではあるが、板が妖怪化したのか、はたまた別の妖怪が操っていたかは不明。
板鬼という名前はかの御代・水木しげる先生が言ったものであり、『今昔』編集の当時は「鬼」とは単に妖怪の意味であり、「板鬼」も「板の妖怪」という意味である。そのため、一般的な角のある鬼とは違う。
物語の内容
ある年の夏、2人の武士が見張りのために夜更けまで起きて警護をしていた。
すると、向こう側の屋根に板が上っている。2人が怪しんで刀を構えたところ、その板は2人を避け、部屋で寝ていた5人の武士たちを圧殺した後に姿を消していた。
この話を聞いた人々は、寝ていた者達が刀を持っていなかったことから、男(武士)はいかなる時でも刀を手放してはならないと戒めあったという。
余談
この話の教訓は油断大敵といったところだろうか。