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概要編集

演:佐藤隆太


ヒロインである桜井沙那の実兄。


インヴルサのかつての支配人で、ホテルを凋落させた張本人。常に明るい笑顔を浮かべており、指をパチンと鳴らす癖がある。人当たりが良さげな態度と裏腹に本性は壊滅的に自己中心的かつ気まぐれな性格で、場合によっては人を騙すことも平気で行うエゴイズムの固まりのような男。支配人だった頃も勢いで古くからの従業員を解雇したり、ホテルの資金を持ち逃げ、横領して姿を消すなどモンスターぶりを発揮していた。江口竜二の恩師を解雇したのも彼で、本人からは怒りを向けられるも全く意に介さず、それどころか陽気にハグしたり彼らのことを「ファミリー」と呼ぶなど、悪い意味で空気を読まないロクでもない人物。彼を知らない者は(最初だけ)好印象を抱いていたものの、逆によく知る者からは徹底的に忌み嫌われている(温厚な者ですら「あの人のノリ苦手でした」と影で漏らしていた)。形だけなら『男はつらいよ』の寅さんのような風体に見える(妹が兄が不在の間は家のことをやる設定も同じ)が、やることは陰湿または狡猾に利益を得ようとするだけで妹の気持ちも平然と踏み躙っており、本性はひたすら自己中で下劣な小物。


ちなみに持ち逃げした資金に関しては「勉強出来ない子のための学校を創ろうとして一文無しになった」と明るく答えて沙那を激怒させた。そのような描写も無いため、本当に実行していたのかすら怪しいものがある(というか、この男がやるワケが無い)。


後述するが、勝手に土俵に入っては利益を一方的に得ようとし、不正行為に至っては「ファミリーのため」などと一貫して正当化し、都合の良い方に思考を転換させるなど、完全なゲスである。

言動の端々にも自分は危険を犯さず責任を他者に丸投げして得をしようとする抜け目のない狡猾さが滲んでいる。


登場回は7話のみだが、レギュラー化しなかったのはある意味救いだったと言えよう。


劇中の動向編集

7話から登場し、前述の通り空気を読まない態度で全員を困惑させ、「インヴルサ」に戻って来た理由を佐那から聞かれると、「自分が総支配人に復帰してホテルを良くする為だ」「一度もこのホテルを忘れたことはない」と答える。あまりにも突然の事に驚くスタッフ達に、ホテルに融資をしている銀行の関係者から6%の株を貰い受けて「インヴルサ」の株の総数の51%(過半数)を所有している事を明かした上で、「スタッフ達のポジションの総入れ替え」等を開始する。最初は戸惑う江口たちスタッフも皆で意見を交換し合いながら難題をこなしていき、運営そのものは順調に進んでいた。また、宇海直哉とは意気投合しており、そのまま副支配人にしていた。


しかし真の目的は、ホテルを売却・解体し、「夢」という名前のアミューズメント施設を建設する事であり、ポジションを入れ替えたのも彼らが他所のホテルに移ってからも役職に困らないようにするためのものであった。それを知った佐那から「結局は、一文無しになった自分がお金を手に入れる為の計画だった」と非難されても「総支配人の俺が決めた事だから」と一切聞く耳を持たず、亡くなった父親の跡を継いだ時にも銀行からの融資金を横領していた。


佐那に真意を知られた後も、ホテルを身売りする計画を進め、本格的に工事を始めた所でスタッフ達にも自身の計画を優雅に食事しながら楽しそうに明かす。当然スタッフ達からは拒否され周りから非難の声が上がったが、悪びれた様子を全く見せずに「退職金は払ってやるから」と金で強引に収束しようとしたばかりか、一度は「インヴルサ」を経営難に追い込んだ自身の横暴な振る舞いを棚に上げ、スタッフ達やホテルを酷評する傲慢なクズっぷりを見せる。


どこまでも救いようのない兄の自己中な態度に沙那も愛想を尽かし、「外からしか物を見れない人」と言って、形だけの「夢」はいらないと真っ向から否定。


それでも株の過半数を所持しているからどうにも出来ないと高を括って身売りを止めることはしなかった。


だが、宇海の役職をそのままにしていたことが仇となり、その場に現れた宇海によって前述の「6%分の株の譲渡」が、佐那達が逆らえない「総支配人」としての立場を利用する為の作り話であることを暴露され、宇海が株主達から買い取った16%分の株を譲り受けた佐那が正式に総支配人となる。これによりホテルの身売りは白紙撤回され、佐那達のポジションも元通りとなった。さらに宇海から厄介払いと言わんばかりに遠洋漁業の仕事を紹介され、一緒に働こうと誘われることは無かった。


自分の味方になったはずだと怒り混じりで宇海に詰め寄るが、当然そんな小手先の言い分が宇海に通用するはずもなく、本人からは「私はこのホテルの副支配人です」「お兄さん私たちのこと、『ファミリー』って呼んでましたよね?でも、家族を傷付ける人は家族ではないですから」とこれまでの言動を酷評する言葉と共に一蹴された。自らの身勝手な振る舞いについては佐那やスタッフ達に一切謝る事無く「インヴルサ」を去ったが、その際はややバツの悪そうな表情を見せていた。


常に自己中心的な思考を貫いていた誠一だが、帰って来た際に本気でホテルを良くしたいと願っていれば、佐那はもちろん宇海も受け入れてくれた可能性はある。しかし、「妹を含めて便利な道具となる人材や場所を利用して甘い汁を吸う」というやり方に固執した結果、せっかくの和解するチャンスを自らの手で捨てた挙句妹とも切り離されるという皮肉な結末を迎えてしまった。


「頼りになる相棒という名の駒」と「有能なホテルマン」の区別もわからないほど(妹の言うように)外からしか物を見れず他者に寄り添うことすらしなかった誠一と、「チャラついた遊び人」と「抜け目のない狡猾な曲者」を間違えることなく、人の本質を見抜きながら長所を伸ばす宇海。どちらにリーダーの器があるのかは説明不要だろう。


余談編集

当初は熱血漢の役が多い佐藤隆太氏がこのようなゲスを演じることは放送前から話題となり、見事なまでに演じきっていた。


あまりに作中の評価が低いために良い評価を付けようとする声が無くも無いキャラクターだが、あえて挙げるならポジションの入れ替えを行ったことであり、このおかげで皆が協力して危機を乗り越える絆を深めることが出来たのも事実である。


それでも彼が孤立して宇海からも閉め出されたのは自分だけ甘い汁を吸いたい精神が丸わかりだったため。宇海も詰め寄られた際には(元が温和だからでもあるが)平然と流すように答えており、誠一の振る舞いは怒りや軽蔑を通り越して滑稽にしか映らなかったのだろう。また、支配人の血縁があるため皆をファミリーと呼んでいたのかもしれないが、宇海の「家族を傷付ける人は家族ではない」という台詞を聞けばわかるように、家族に暴力を振るったり心を踏み躙る者は最早血縁があろうと婚姻を結んでいようと家族ではない。如何に器が大きいリーダーや派閥でも他者を食いものにする気分屋な男を家族同然に扱うことは無いはずである。


最後の宇海とのやり取りを振り返ってみると、自分は何をやってもなかなか上手くいかないため、彼には本気で相棒になってほしいと願っていた節もある(だからといって傍若無人が許されるわけではないし、宇海も支配人時代の散々な誠一の所業、果ては今のスタッフたちの家でもあるホテルを解体しようとして紗那の気持ちを蔑ろにしてきた姿を知っている筈であるため、信用することも無かったであろうが)。


だが、彼が孤立していったのは周囲の人間を思いやることなく手駒のように扱い続けてきた因果応報の結果であり、それが巡り巡ってこの結末を招いたと言えるだろう。


このドラマはスタッフたちが成長するのも見どころであるが、結局誠一は何一つ変わること無くたった1話切りで終わってしまい、むしろ悪化している感じすら見られるため、彼らとも大きな対比の存在である。その後の動向は不明のままだが、これを機に真人間に生まれ変わってほしいと願うしかない。


関連タグ編集

崖っぷちホテル!

  • 半天狗・・鬼滅の刃の敵キャラクター。虚言癖が多い・悪だと自覚していない外道という共通点がある。
  • スッパマン・・・自分の振る舞いによって被害が出ていることに気づかない迷惑キャラ繋がり。
  • パワー(チェンソーマン)・・・誠一と同じく多数の虚言癖とゲスっぷりを誇るが、こちらは女性。
  • 禪院扇・・・責任転嫁ぶりと身勝手さなど様々な共通点があり、読者からの渾名は「儂」。

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