概要
学園都市上空、静止軌道上に設置された人工衛星『おりひめ1号』に搭載された世界最高のスーパーコンピュータ。
別名「超高度並列演算処理器(アブソリュート=シミュレータ) 」
正しいデータさえ入力すれば、完全な未来予測(シミュレーション)が可能であり地球上の空気の分子ひとつひとつの動きまで正確に予測できるため、学園都市では天気予報は「予報」ではなく「予言」、
確率ではない完全な確定事項として扱われる。
表向きは完全な天気予報を行うために作られた代物だが、主目的は学園都市における様々な研究の予測演算。なので天気予報は月に一度、一ヶ月分の予測結果をまとめて出力し残りの時間で予測演算を行っている。
暗部に踏み込みそうな事柄に関しては統括理事会の承認が必要であり
(実例としては、木山春生が使用申請を23回も申し出ているが、全て却下されている。)
量産型能力者計画や絶対能力進化計画などといった計画でも予測演算が行われている。
御坂美琴は実験妨害、及び計画破綻の為に『樹形図の設計者』の破壊を画策するが、七月二十八日、正体不明の高熱源体がおりひめ1号を直撃し大破しており残骸が衛星軌道上を漂うのみとなっている
後に中枢部は“残骸”として回収され、新たな騒動の火種になる。
問答型思考補助式人工知能(リーディングトート78)
アレイスターの居城『窓のないビル』内部に設置されている。
入力されたタスクに従い、特定の問題について議論する形で回答を出す。
関連する過去の議論をハイパーリンクの形で提示する等、その場の議題に限らず全般的にアレイスターの思索をサポートする仕掛けとなっている。恐らくは十三巻などで示唆されている「彼のインスピレーションを吸い出し、醸成し、個人の意見としてアレイスターの脳内に還す」生命維持装置組み込みの外部脳、またはその一環である。
その思考の中枢にはトートタロットが組み込まれており、78枚のカードの記述が人工知能でありながら『魔道書』トートタロットの「原典」としても機能している。
その演算速度は「樹形図の設計者」と同等と言われている。