歌音ブライトクロイツ
かのんぶらいとくろいつ
歌音ブライトクロイツとは、『ティンクルセイバーシリーズ』に登場するキャラクター。
極星になることを夢見ている帰国子女で、偶然見かけた正義の味方部と世界征服部の活動をきっかけに極星になろうと霧瀬の許に訪れ、ふとした成り行きで「ティンクルセイバー」として活動する。
また、NOVAの原作である同人誌版には登場していない、NOVAオリジナルの新規キャラクターでもある。
容姿
薄紫色の長髪をツインテールに結っており、ややつり目で眼鏡を掛けている。瞳の色は山吹色だったり濃紺色だったりと安定しないが、これについて作者は「歌音の瞳の色は統一するつもりはない」と断言した上で「カラコンを着けていると考えていただければ」と念押ししている。
また、全体的に華奢で、特に胸に関しては「アクションには邪魔な飾り」と開き直りつつもその点をいじったヤツらを涙目でぶちのめすなど貧乳であること大変気にしている。
はやなにも勝るとも劣らない身体能力を持ち、戦闘では主に蹴り技を中心とした格闘技で戦う。
戦闘スタイルについては特撮やバトルアニメを見て身につけたもので特に決まった型を持たない我流であり、居合わせた橙也からはその戦い方を「ゴチャ混ぜな闘り方」と称された。
しかし、極星ではない一般部員ということやドレスの装備の理解不足もあってか、力量は並の戦闘員なら軽く蹴散らせる程度であり、サポートシステムを装備した極星衆相手には苦戦を強いられるなど若干未熟感が否めない。
アクティブドレス
AD-001 ティンクルセイバー
味方部の入部手続き中に征服部の活動を知らせる放送部からのエマージェンシーコールが起き、霧瀬の目を盗んでメンテナンス中だったAD-001を勝手に着用。
その結果、本来の着用者であるはやなは出撃できない事態に陥ってしまうが、後に霧瀬が用意したAD-001に代わるスーツ・AD-000を着て「ティンクルセイバーNOVA」となった事に加え、本作が同人誌として復帰した折りにpixivFANBOX内の作者のアカウントにてAD-001の改修型と思われるスーツを纏った歌音のイラスト(↓のイラスト右)が寄稿されており、今後は正式に歌音が着用するスーツになると思われる。また、スーツの装甲のカラーリングも藍色・銀色からピンク系のものに変わっており、極星については恐らく歌音と縁のある人物から受け継がれるのではという憶測がされているが真偽は今のところ不明。
なお、本機を着用している姿は七月男をはじめとするティンクルセイバーを知る者達からは「偽ティンクルセイバー」と呼ばれている。
とにもかくにも、本編での歌音の今後の活躍に期待したいところである。
EPISODE:4 - EPISODE:5
- 正義の星との接触
「極星がある部は全て『調査』しないと」
一二三とともにスターライナー内で稜の援護に向かうはやな達正義の味方部を見かけ、彼女達が極星だと知ると彼女達の後を追い、世界征服部の戦闘を見物する。
そして、味方部と征服部との戦闘風景を通じて自身の極星獲得に理想的な部として味方部の入部を決める。
- 偽ティンクルセイバー、誕生?
昼休み、霧瀬の許へ入部申請を志願するが、その最中に征服部が食堂街MOONLINEの征服活動を開始。
そんな時、歌音は霧瀬の目を盗んでメンテナンス中だったAD-001を勝手に着用し、単身MOONLINEへと出撃!
その結果、ドレスを失ったはやなは味方部の活動ができないという洒落にならない大問題を犯してしまう。
「これはいわゆる見せ場ってやつよね。正義のヒロインとしては」
歌音はそんなはやな達の状況など知る由もなく、MOONLINEにて征服部員との戦闘を開始。
そこに迎撃に出た橙也と対峙。橙也に対し彼の極星「朱」を賭けて(好みの色じゃないと愚痴りつつも)勝負を挑む。
歌音「もらったら大事にするから遠慮せずくれていいわよ」
橙也「オマエはどんだけ上から目線だよ!」
- 危機の中に見た正義の光
極星「朱」を賭けて橙也との戦闘を繰り広げるが、はやなたちと違ってスタンデヴァイスを使わないことと味方部と幾度となく戦闘を重ねてきた橙也の前に劣勢に陥る。
その決定的な実力差に橙也から呆れ果てられるが、歌音は起死回生に手にプラズマリボンを巻き付け、橙也に撃ち込むが彼の纏うスーツには電撃への耐性が備わっていたため決定打を与えることができず、橙也の強力な一撃を喰らい戦闘不能となる。
そこに新たな姿「ティンクルセイバーNOVA」となって自身の後を追っていたはやなが駆けつけ、橙也を倒した後はやなに傷ついた自身を介抱される。その際、「AD-001を勝手に持ち出した上、征服部に負けてしまった」とひどく落ち込むがはやなに「極星を一人引っ張ってくれたからこれから先がちょっと楽になった」と慰められ、自身の行いを恥じ、涙するのだった…。
「………―――何よ」
「本当に正義の味方みたいじゃない」
- 招かれた新入部員
活動後、駆けつけた葵と霧瀬により身柄を保護され、霧瀬とはやなにドレスを無断で着用し、多大な迷惑をかけてしまったことを謝罪するが、当の霧瀬からは激怒するどころか「良くあること」と(前例があったとはいえ)すんなりと許され、はやなからも昼食を奢るだけで済まされるなど、一連の行為は体験入部として場を収められる(それでも歌音としては最大限の謝意表現だったそうな)。
後日、はやな達に昼食を奢り、改めてはやな達から味方部の新入部員として迎えられたが…、
「さ―――て、どうしたものよ これから」
「明らかに入部する風に思われてたね…。まぁ…そうよね!」
「でも…入部はできないんだよね」
本人はあくまで極星目当てで味方部に体験入部し、はやな達から保護された後そのまま新入部員として扱われただけであって本気で入部するつもりはなかった(ただ、彼女達から歓迎されたこと自体は嬉しかった模様)。
とはいえ、自身を救ってくれたはやなから極星を持っていくわけにはいかず、一人思い悩んでいたところ、一二三から連絡が掛かり放課後に用事があることを聞かされ、それを引き受ける。
- メディア展開における扱い
登場当初は入部手続きをしている最中だったため、まだ正式な部員ではない状態だったが、歌音の登場後に展開された同人グッズでははやな達味方部のメンバーと共に描かれている他、本作と同じ世界観を共有する『飴色紅茶館歓談』の最終回でもはやな達と一緒に登場していることから既に味方部の部員になることは決まっていた模様。