「『世界征服部』はその名前のとおり世界の征服を目論む部活動で…」
「まぁいきなり世界は無理でしょうからこの美咲輝学院を…」
「学院は大きすぎるのでまずは学食くらいの場所を征服してみようということなのです」
概要
秋篠夕霞が部長を勤める、美咲輝学院の征服を目論む部活動。
設立理由、構成メンバー全てが完全には明らかにされておらず、行動目的も不明だが、夕霞は「征服という行為があること」を知らせることが重要だと述べている。
一部のメンバーは活動時はサポートシステムと呼ばれる戦闘衣装を装着し、征服活動を阻止する正義の味方部と日々対決している。また、星徒会公認の正規の部活動のため※1、星徒会や教師達には妨害できず、同じ部活動の正義の味方部にしか妨害できない。
現在では味方部と並び、美咲輝学院の2大イロモノ部活として認識されているが、EPISODE:3の時点で味方部との戦闘では55戦中0勝55敗という全戦連敗状態で、これに対し征服部は星徒会に味方部との均衡化案を持ち出し、味方部に活動制限を設けるという処置に持ち込んだ※2。
なお、制圧方法は施設および店舗情報を書き換えることで征服完了とされ、征服後は商品の値上げ、施設の使用料付加される。
ちなみに征服場所のほとんどが飲食店であることに加え、他の部活動が活動中だろうがお構いなしにその部活が使っている施設の征服活動を行うため、星徒達からは「傍迷惑極まりない部活動」と辟易され(前者に至っては「食事するところがなくなる」などの不満を抱かれてしまい、その疎まれっぷりには流石の味方部から「いくらなんでもそこまで言わなくても…」と擁護する一幕もあった)、挙げ句の果てには「(あんな迷惑な部活を野放し同然にしている)美咲輝は懐広いつーかおおざっぱとゆーか」と美咲輝学院の校風自体に難色を示し愚痴る星徒まで出てくる始末。
ただ、あくまで部活動なため、メンバー全員は(一部を除けば)ほとんどがいい人揃いで、建前上では敵対している味方部との仲はそれなりに良好な模様。
※1本来は危険な部活動は認可しないという制定があったが、現在ではこの制定は撤廃されてしまっている(どのような手段を用いたのかは不明)。
※2勿論、征服部の勝率が高くなりすぎるようなことがあればこちらにも適用される。
キャラクター
秋篠夕霞
役職 | 世界征服部部長、星徒会副会長→星徒会会長 |
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学年 | 高等部2-黒 |
声 | 根谷美智子 |
浅凪九郎
役職 | 世界征服部副部長 |
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極星 | 桃幻 |
学年 | 高等部3-紫 |
声 | 置鮎龍太郎 |
八草重遊
役職 | 極星衆、世界征服部書記、星徒会会計 |
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極星 | 紫閃 |
学年 | 高等部2-蒼 |
声 | 甲斐田ゆき |
御堂あき
役職 | 極星衆、世界征服部会計、星徒会会計補佐 |
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サポートシステム | 聖 |
極星 | 白煌 |
学年 | 高等部2-翠 |
所属部 | 科学部 |
声 | 半場友恵 |
鴇神冴
役職 | 極星衆、世界征服部書記、星徒会書記 |
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サポートシステム | 静 |
極星 | 黒帝 |
学年 | 高等部2-黄 |
声 | ゆきのさつき |
司木橙也
役職 | 極星衆 |
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極星 | 朱砂 |
サポートシステム | 鉄→鉄・改 |
学年 | 高等部1-白 |
声 | 間島淳司 |
天羽翔子
役職 | 極星衆、星徒会・星大祭実行委員長 |
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極星 | 桜流 |
サポートシステム | 桜 |
学年 | 高等部2-白 |
所属部 | 新体操部 |
声 | 松岡由貴 |
呼称表
が\に | 夕霞 | 九郎 | 遊 | あき | 冴 | 橙也 | 翔子 |
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夕霞 | 私 | 浅凪 | 八草重 | あき | 冴 | ? | 天羽さん→翔子ちゃん |
九郎 | 夕霞様 | 僕 | 八草重くん | 御堂さん | 鴇神さん | ? | ? |
遊 | 夕霞様 | 浅凪 | 僕、私 | 御堂 | 鴇神 | 司木 | ? |
あき | 夕霞 | 九郎君 | 八草重クン | ボク | 冴 | 司木くん | 翔子ちゃん |
冴 | 夕霞ちゃん | ? | ? | あきちゃん | 私 | ? | ? |
橙也 | ? | 浅凪先輩 | 八草重 | 御堂→御堂センパイ | 鴇神 | 俺 | ? |
翔子 | 夕霞ちゃん | 浅凪ちゃん | 八草重クン | 御堂ちゃん | 鴇神ちゃん | 司木ちゃん、橙也クン | うち |
その他の部員
浅凪隊に所属する部員。
八草重隊に所属する部員。
冴によって顕現された極光の巨人。
あきが製作したアンドロイド。
関係者
声:草尾毅
九郎に用心棒として雇われた青年。
声:桑谷夏子
味方部・征服部を見守る星徒会会長。
味方部・征服部を見守る女性。
部隊
極星衆
極星のみで構成された精鋭部隊。
八草重隊
重政由里恵、八丈みま、草香千尋の3名からなる諜報部隊。
浅凪隊
松田七月男、新井祐之介を筆頭とする部隊。
レッドショルダー隊
名前の通り、腕に赤の腕章を着けた部隊。
世界征服部の来歴
※一応ネタバレ注意
EPISODE:1
- 征服活動開始
4月11日、喫茶室「Q.J」の征服活動を開始するが、同じ頃に活動を開始した正義の味方部により活動を阻止される。
- 極星衆、出撃
4月28日の制服活動で味方部に極星であるさつきが入部していたことを機に、30日にて極星衆を出撃させる。
戦局は人数に勝る極星衆が優位だったが、その途中で介入してきた赤いコートの女性の出現により撤退を余儀なくされる。
EPISODE:2~EPISODE:3
- 味方部からの果たし合い
5月16日、新体操部の翔子を勧誘した矢先、味方部のさつきから果たし合いを申し込まれ、これを受諾。
武道館にてさつきとの決闘を展開。あきも稜から味方部の入部体験として勝負を挑まれるが、敗北する。
一方、翔子は途中でさつきと入れ替わる形で介入してきたかつての新体操部の同輩であるはやなと極光を発生させながらの互角の戦いを展開するが、決着には至らなかった。
EPISODE:4
- 初勝利
5月24日、食堂「青龍」にて浅凪隊と八草重隊との合同で征服活動を開始。その最中に稜が現場に到達、彼女と戦闘になり、一時は敗北寸前に追い込まれるが、冴が介入したことにより形勢逆転、念願の勝利を収める。(※1)
一方、彼らの援護に向かっていた九郎と遊は途中で稜の援護に向かっていたはやなとさつきに(偶然)遭遇し彼女達の足止めに専念し、勝利に貢献した。
EPISODE:5
- ムーンライン攻防戦
5月25日、食堂街「ムーンライン」の征服活動を開始。活動の最中、突如現れた歌音の強襲に遭うが橙也が迎撃に向かい彼女を打ち倒すが、後で介入してきたはやなと戦闘に敗れる。
その後、迎撃に向かった冴は極光を解放し、はやなと壮絶な極光のぶつけ合いを展開するが、健闘空しく旗を落とされ敗北を喫する。(※2)
- 征服部、一斉蜂起
7月、大講堂にて1学期終業式が行われている最中に各施設への征服を開始。翔子と冴、橙也はそれぞれはやな・さつき・稜と対峙、その隙に大講堂の征服を開始する。
一方のあきと遊は、新たなる兵器「疾風」と「旋風」を引き連れ、保健室にいる霧瀬と葵を襲撃・拿捕するが、突如現れた輝紗と水刃に遭遇。あき・疾風・旋風VS水刃・輝紗との連携合戦を繰り広げるが、紙一重の差で敗れる。(※3)
※1無印では味方部に活動制限がかけられておらず、冴の介入もないため、敗北している。
※2NOVAではこの話が雑誌掲載版としては実質的な最終話となっている。
※3この話で同人誌版としては実質的な最終話となっている。
余談
- 部室の所在について
征服部の部室はどこにあるのかは説明されていない。
しかし、EPISODE:4で征服部部員たちが星徒会室「天励庭」を後にしている場面が存在し、読者からは「征服部は天励庭を拠点にしているのでは?」という憶測が挙げられたが、後に藤枝氏により「征服部の部室は天励庭にあります。どこにあるのかはさておき…」と解説された。
- 星徒会との関係
上記に記述されている通り、征服部部員の内5人が星徒会の役員としての側面を持っている。
「何で星徒会に征服部の面々がいんだよ!?」とか思った人も多いかもしれないが、そもそも極星はその所有者が所属する部活の代表者という立場であるため、彼らが星徒会にいても何ら不思議なことでもない。
ただ、その内の1人は星徒会が征服部に干渉することが気に入らないそうだが…。
関連タグ
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正義の味方部・・・敵対部活
下級部員:松田七月男 新井祐之介 重政由里恵 八丈みま 草香千尋
スター団・・・メンバー全員が学生で構成されている悪の組織繋がり
フロシャイム、秘密結社鷹の爪・・・いい人揃いな悪の組織繋がり
以下、ネタバレ注意
葵「やっぱり星徒会に連絡するべきか…」
はやな「先生とかに相談したほうがいいのかなー?」
霧瀬「ソレはどっちもちょーっと難しいかもよ?」
「フツーは星徒会がヤバい部活は認可しないはずなんだけど…」
さて、上記の星徒会公認の部活動であることについて考えてみれば、学院の各店舗・施設を征服し、征服下の店舗商品の値上げ・施設の有料化など、明らかに利用者や作業者にとって迷惑な行動をお咎め無しで行っているというのはおかしくないだろうか?
本来ならばそういった部は決して認可しない筈である。
……というのも、
実はこの部活何を隠そう・・・、学院理事長が糸を引いていたからである。
征服部が星徒会から正規の部活動として認可されたのは、理事から活動に対する絶対的な治外法権(つまり不干渉特権)得られたからであり、たとえ度の過ぎた迷惑活動でもこの特権のおかげで星徒会や教師陣も口出しが出来ず、結果的に黙認をせざるを得ない状態が確立してしまっている。
また、遊が放送部部室を制圧した際に「今から星徒会も黙認…、いや公認となる」と言っている辺り、公認は表向きであり、理事の手引きによる半公認の部活というのが征服部の実態である。
これだけ聞いてみれば職権乱用をしているようにしか見えないが、NOVAでの夕霞と美咲との会話において、
美咲「初征服おめでとー。―――私が言っちゃまずいかもしれないけどネ」
夕霞「遅かれしながらようやく…ね」
「―――波紋をおこす一石となりうるのか、打ち寄せ返す波に消されるばかりなのか」
美咲「―――どちらにせよ必要なことなのよね」
「この学院(わたし)には」
のように、美咲は学院をしてまるで自身のような言い回しをしている事から、美咲輝学院と世界征服部とは何かしらの関連性を匂わせており、また無印終盤での霧瀬と輝紗との会話から霧瀬と夕霞との間で生じた確執がきっかけで征服部発足に繋がり、学院上層も学院内に何らかの事情を抱え夕霞の目的に賛同して協力関係に至ったのではと推測される。
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